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一般向けメールマガジン 第150号

HEART WEB NEWS No.150

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第150号】2018年3月1日発行(月刊)
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【目次】
 お知らせ
 トピックス:3月9日は「脈の日(Check Pulse Day)」
 イベント情報
 ドクターのつぶやき:一日15分のウォーキング
 ご寄附のお願い

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【お知らせ】

 公益財団法人日本心臓財団の名誉総裁の御就任について

 高円宮妃殿下におかれましては、公益財団法人日本心臓財団名誉総裁への推戴を御承諾になり、3月1日付けで本財団の名誉総裁に御就任になりました。

 日本心臓財団は、国民の命に直結するテーマである循環器病に関し、これまで約50年間、その研究助成と予防・啓発活動を行ってまいりました。
 この度、高円宮妃殿下を名誉総裁と仰がせていただくことを機に、より一層循環器病克服の重要性が周知され、わが国において世界に誇れる健康長寿社会が実現できるよう一層努力を重ねてまいります。
 どうぞよろしくお願い申しあげます。

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【トピックス】

 3月9日は「脈の日(Check Pulse Day)」

 日本脳卒中協会は、3月9日が「3・9(みゃく)」と読めることから、「脈の日」と定めて、国民に脈をチェックすることを呼びかけています。そして、日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会では、脈の日から一週間(3月9日~15日)を「心房細動週間」として、心房細動による脳梗塞を起こさないよう、予防啓発を行っています。

 心臓には左右それぞれ心房と心室の4つの部屋があります。不整脈の一つである心房細動は、心臓の上の部屋になる心房が、部分部分がまったくばらばらに細かく収縮する状態、こきざみに震えている状態です。心房筋がばらばらに動くので、そこから血液が流れていく心室の動きにも規則的なリズムがなくなり、脈拍は大きさも間隔も不規則なものとなります。

 心房細動があっても、そのために生命が脅かされることはありませんが、心房内の血液の流れが悪くなるので、心房内に血栓ができやすくなり、それが脳に飛んで脳梗塞を起こすことがあります。
 左心房の一部に左心耳と呼ばれる部分があります。ここは丁度顔についている耳のように、心房の一部がふくらんでいる箇所で、もともと血液の流れがあまりない部分なのですが、心房細動になると心房全体の収縮性が低下するため、左心耳内は血流がほとんどなくなり、血液がうっ滞して血栓(血のかたまり)ができてしまうのです。
 この血栓が何かの拍子に剥がれると、血液の流れに乗って左心房→左心室→大動脈→頸動脈→大脳動脈と進み、脳動脈の途中で詰まって脳梗塞を起こしてしまいます。

 心房細動の原因の一つには加齢があり、超高齢社会の日本では患者数が増加しています。現在、検診で診断される患者数だけでも約80万人と推計されていますが、実際には100万人を超すものと思われます。そしてこれからますます増加していくことになります。

 この機会に、ご自分の脈をチェックし、脈がおかしいと感じたら、病院で心電図検査を受けてみましょう。
 そして、心房細動を惹起するようなストレスや暴飲暴食、寝不足などの生活習慣を改善しましょう。
 また、心房細動と診断されたら、脳梗塞を起こさないよう、きちんと治療しましょう。


 心房細動週間ウェブサイト
 http://www.shinbousaidou-week.org/

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【イベント情報】

 □■市民公開セミナー2018
<ともに考え、ともに歩もう すべての人ができる!心肺蘇生>

 日 時:3月25日(日曜) 13時より
 場 所:大阪国際交流センター(中会議室 銀杏)
 参加費:無料(定員100名・但し事前申込要)
 主 催:特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会
 後 援:日本心臓財団ほか

 第1部・講演
 「誰かの不便を、みんなの便利に
  ~より多くの人が利用しやすいAEDに向けて~」
  星川安之 (公益財団法人共用品推進機構・専務理事)

 「誰もができる心肺蘇生を目指して
  ~講習会から見えたもの~」
 ・肢体不自由な方向け講習:
      黒澤淳二(大阪発達総合療育センター・作業療法士)
 ・聴覚障がい者向け講習:山西清芳 (大阪ライフサポート協会・理事)
 ・視覚障がい者向け講習:今井譲二 (大阪ライフサポート協会・理事)
 ・AEDの課題と改善:佐久間泰司 (大阪歯科大学・准教授)

 第2部・紹介
 肢体不自由な方が自ら行う心肺蘇生

 *詳細・申込はこちら
 http://www.osakalifesupport.jp/846.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 一日15分のウォーキング

 心臓財団にウォーキングの効用を問う質問があった。
 専門家に聞いてみたところ、文献(Lancet 2011;378:1244-53)を教えてくれた。台湾の人たち、41万人を8年間、観察した成績である。
 これによれば、一日15分のウォーキングによって、癌、心臓病、糖尿病による死亡率は14%減少し、ウォーキングをさらに15分長くすることで、死亡率はさらに4%減少したということであった。
 日本でも生命保険医学の分野では以前からこうした観察がときにあって、同様な成績が得られているようである。

 もっとも、これはウォーキングの場合である。スポーツ一般がよいというわけではない。
 職業集団別にみると、平均寿命の長いのは弁護士、政治家、歌人、宗教家であり、運動家ではかなり短いという日本での資料がある。度を過ぎるのはよくない、ということなのかも知れない。

 私はスポーツ音痴であるが、歩くことだけには自信がある。毎日7,000歩を目標にしていて、ときには1万歩を歩いている。
 専門家にいわせると、ぶらぶら歩きでは駄目で、歩く速さが大事であり、さらには、ある重さのものをもつなどの負荷があることが望ましい、などというのであるが、歩くだけでも歩かないよりはよいのだと思いこんでいる。
 高齢のご夫妻が杖などをもって労わりながら連れ立っているのはみていても心温かく、のどかで、しかも実利を伴う今日の風物詩ではないか、と思うのである。

 私どもでは買い置きというものがない。その日、一日だけに必要な分の食材を買い求めて、家内は今日も買い物にでかけている。(T.S.)

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