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一般向けメールマガジン 第149号

HEART WEB NEWS No.149

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第149号】2018年1月9日発行(月刊)
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【目次】
 新年のご挨拶
 ドクターのつぶやき:雀の情愛
 ご寄附のお願い

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【トピックス】

 新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。
 新年にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 日本心臓財団にとって、設立以来49回目の新しい年を迎えることになります。
 皆さまからの多大なご支援をいただき、お陰様にて今日まで充実した活動を実施できますことに篤く御礼申し上げます。

 わが国は、世界一の長寿国になるとともに、人口の高齢化が急速に進展して、国民の4人に1人が高齢者という超高齢社会となりました。そこで、これから明るい活力ある高齢社会を築くには、高齢者の心身機能を健やかに保ち、自立度の低下(フレイルと表現されています)を予防し、健康寿命を伸ばすことが求められています。
 それには加齢が最も大きな危険因子となる動脈硬化、さらにはそれに基づく心筋梗塞や脳梗塞などの、生命に直接関わるばかりでなく、日常生活を著しく損う病気を防ぐことが重要です。
 実際には、加齢以外の危険因子となる糖尿病や高血圧、高脂血症などがあればしっかり治療し、特に、自己管理でコントロールが可能な生活習慣を改善することも大切です。

 一方、最近話題になっているのが高齢者の心不全です。様々な要因で発症しますが、加齢による弁膜症が注目されています。それは、医学の進歩により弁膜症は治癒することが可能になったからです。
 そこで、息切れなどの症状を訴える高齢者を診察する際には必ず聴診して弁膜症の有無を確認することが求められています。
 本年もACジャパンの支援のもとテレビ等のCMを通じて、聴診の重要性を訴える活動を引き続き行う予定です。

 日本心臓財団は、皆さまが健康を増進して健康寿命を延伸するための予防や病気への対応などについての適切な情報をお伝えする啓発活動を、今後も幅広く展開してまいる所存です。
 そして、財団の学術的な活動である循環器病の予防や病因の解明、そして治療や診断法の開発に関する研究助成、若手研究者の海外留学の支援、そして創刊50周年を迎える循環器専門月刊誌「心臓」の刊行なども、さらに充実させて、実施していきたく存じております。
 このような活動は、全て皆さまからのご寄附があってはじめて実施が可能となります。今後ともよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。

最後に、皆さまにとりまして2018年が、より良き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

公益財団法人 日本心臓財団
理事長 矢崎 義雄

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【ドクターのつぶやき】
 
 雀の情愛

 わが家の猫の額ほどの小さな庭には数本の木々が日当たりを求めて背高く、重なりあうように伸びている。鳥たちもよく来る。大きな素焼きの鉢の受け皿を庭石の脇において粟を撒いてみた。
 書斎の障子を開けるとガラス戸越しによく見える。早速、雀が一羽、庭石の上に降りてきた。しばらく見下ろしていたが、地上に降りて、低い姿勢に身をかがめ、餌皿を窺う。警戒しているかのようにみえた。すこしずつ近寄って、やっと皿に乗り、いくばくか啄ばんで周りを見回し、すぐに飛び立った。
 そのうち、空から一旦、地上に降りると、すぐ餌皿に乗るようになった。二羽、三羽と連れ立ってやってくるようになった。

 ある日、二羽がつがいでやってきた。尾の模様が背中の方までのびてみえるのがメスであり、他方がオスなのであろうと勝手に思った。二羽は一緒に皿にのって、オスがメスに餌を口移しに与えていた。
 やがて、二羽は飛び立ったが、しばらくして、メスだけが降りてきた。彼氏は何をしているの、と問いたげに空を見上げていたが、物憂げにもみえた。でも、今度は自分で餌をつつきはじめた。
 こちらもいなくなって後、今度はオスだけが降りてきた。彼女はいない。すこしつついただけで飛び立っていった。
 夕方、ふとみると、二羽が一緒にいた。やはりオスはメスの口に餌を運んでいた。

 数日後、メスの雀は来なくなった。一羽だけでやってくる雀が同じオスなのかどうか、決め手がない。雀の尾の模様だけを目印にして、私が勝手に想像した雀の夫婦である。メスと思ったのは弱々しかったからだった。
 しかし、日が経って、4、5羽、あるいはもっと沢山の雀がやってくるようになった。皿の餌はみるみる、なくなってしまう。
 この日も沢山の雀が庭木の間を飛びまわっていた。餌をおいたばかりの皿はきれいに空になっていた。このなかにいる一羽が彼女のようにみえた。病気ではなくてよかった。ふと想像し、夢中になったのだったが、でも、よかった、と安心した。

 以上は私が勝手に作った雀の夫婦の物語である。雀でさえもこの仲睦まじさがあると感動したのである。しかし、写真集をみてみると、街中での親から子への餌やり風景は珍しくないらしかった。親子だったのかも知れない。
 寒くなって小鳥の数はめっきり少なくなった。あの二羽はどこでどのようにして過ごしているのだろうか、空を見上げて、ふと思うことがある。(T.S.)

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