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一般向けメールマガジン 第133号

HEART WEB NEWS No.133

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第133号】2016年9月9日発行(月刊)
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【目次】
 トピックス:「救急の日」と日本AED財団
 血管健康くらぶ
 AEDサスペンスドラマゲーム
 イベント情報
 ドクターのつぶやき:秋の虫の声
 ご寄附のお願い

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【トピックス】

 「救急の日」と日本AED財団

 9月9日は「救急の日」、その日を含む一週間(今年は9月4~10日)を救急医療週間として、国民の救急、防災に対する意識の高揚を図るとしています(厚生労働省)。

 日本心臓財団では、「減らせ突然死プロジェクト」の一員として、「救急の日」を含めた心臓突然死予防の活動を支援してきました。
 このたび、「減らせ突然死プロジェクト」の発展形として、一般財団法人日本AED財団が発足しました。
当財団も、今後は日本AED財団と協力して、AEDと胸骨圧迫による救命活動の一般の方々への普及により心臓突然死から多くの市民を救うことを目標に活動していきたいと思います。

 日本では毎年約7万人が心臓突然死で亡くなっています。一日約200人、7.5分に一人、命を落としていることになります。
 その原因の多くは「心室細動」と呼ばれる重篤な不整脈です。心室細動になると心臓は震えるのみで全身に血液を送り出せなくなります。いわゆる心停止の状態です。
 突然の心停止から救命するためにできることは1)119番通報、2)胸骨圧迫(心臓マッサージ)、3)AEDによる電気ショックです。
 このうち、119番通報をして救急隊の到着を待っていたのでは8.4%の人しか救命できません。
 しかし、胸骨圧迫をすることで2倍(15.4%)、さらにAEDを用いた電気ショックで、突然の心停止の半数以上の人(50.4%)を救えるのです。
(総務省消防庁:平成27年版救急・救助の現況)

 そばに居合わせたあなたが行なう心肺蘇生は完璧ではないかもしれません。しかし、救急隊や病院到着後に医師や看護師が行なう処置より数倍効果が高いのです。
 心停止かどうか、わからない場合も多いと思います。迷ったら119番、胸骨圧迫、AEDを使用することをガイドラインも推奨しています。
 ぜひ勇気を持って、救命活動に参加してください。

 参考:日本AED財団
    http://aed-zaidan.jp/
 
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【血管健康くらぶ】

 日本心臓財団と動脈硬化予防啓発センターが共同運営する動脈硬化予防サイト「血管健康くらぶ」では、動脈硬化の予防に生活習慣を改善するさまざまな情報を掲載しています。

 血管健康くらぶ
 http://www.doumyaku-c2.jp/

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【AEDサスペンスドラマゲーム】

 皆さん、もうやってみましたか?
 日本循環器学会と「減らせ突然死」プロジェクトが制作した、AED・心臓マッサージを楽しく学べるサスペンスゲーム「心止村 湯けむり事件簿」。
 ある老舗の温泉旅館で倒れたひとりの男。そこからはじまる命をかけたサスペンスゲーム。 問題を解いていくと、自然とAEDや心臓マッサージの方法が身につくゲーム型のウェブコンテンツです。

 AEDサスペンスドラマゲーム
 「心止村 湯けむり事件簿」
 http://aed-project.jp/suspence-drama/
 または「AEDサスペンス」で検索

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【イベント情報】

 □■慈恵PUSHコース開催
   一般の方々を対象にした、簡易心肺蘇生コース「PUSHコース」
   (胸骨圧迫とAED使用法に限定した、お子さんにもわかりやすい講習)

 日 時:2016年10月8日(土)13:00~14:00(予定)
 場 所:慈恵大学病院(新橋本院) 高木会館1階ロビー
     東京都港区西新橋3-25-8
 参加費:無料
 申込み:http://www.atagoqq.org/event_category/show/11
     *当日飛び入り参加も可。

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【ドクターのつぶやき】

 秋の虫の声
 
 9月に入っても日中はまだまだ暑い日が続きますが、朝晩は比較的涼しくなり、虫の声も多く耳にするようになりました。夜鳴く虫(昆虫)にはオケラのように初夏から鳴き始める者もいますが多くは秋に鳴きます。
 その代表であるコオロギの中でひときわ大きく美しい声で鳴くのはエンマコオロギです。エンマコオロギは我が国で最大のコオロギで風貌はその名(閻魔)のとおりかなり怖い顔をしていますが、コロコロコロリーリーととてもきれいなメロディーを奏でます。
 コオロギの中で最も身近にいるのはリーリーリーリーと鳴くツヅレサセコオロギでしょう。庭先の石の下などにいて、昔の家では屋内の土間でもよく鳴いていました。

 コオロギや他の虫が鳴く理由は雄が雌を誘うためや他のオスに縄張りを知らせるためとされていますが、そのような虫の鳴き声を人間も美しいと感じるのは不思議なことです。
 ただし虫の声を愛ずる風習は世界共通というわけではなく東洋に限られた風習のようです。とくに我が国では万葉集の時代から歌に詠まれたり、スズムシを家で飼ってその声を楽しんだり、「虫売り」という生業が古くからあったり虫の声を愛ずることが文化として定着していたことがわかります。豊かな自然に囲まれて生きてきた日本人の感性の現れなのでしょう。

 さて、多くの虫は藪や下草で鳴いていますが、木の上で鳴く虫もいます。アオマツムシがその一つで樹の上でリーーリー―と大きく美しい声で鳴いています。
 マツムシといえば童謡にもあるようにチンチロリンと鳴くことになっていますが、これは日本に昔から済んでいる方のマツムシで、一方のアオマツムシは、都内の街路樹や公園などいたるところでその鳴き声を聞くことができます。もともと日本には住んでおらず中国から土壌などとともにわたってきたと考えられています。
 やはり木の上で鳴くことが多く晩秋まで聴くことができる虫の一つにカネタタキがいます。その鳴き声が鐘の音に似ているというところからこの名前がついています。時々窓の隙間などから家の中にも入ってきて天井などで鳴いていることがあり愛着が持てます。

 最近インターネットなどでいろいろな虫の声を聴くことができるようになりました。これらを参考にこれからの秋の夜長、虫の声に耳を傾けてみてはどうでしょうか?手軽なリラクゼーションにもなるかもしれません。(S.M.)

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