メールマガジン

日本心臓財団では、皆さまにより多くの情報をお届けするため、
月に一度、メールマガジンを発行しております。

一般向けメールマガジン 第115号

HEART WEB NEWS No.115

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第115号】2015年3月2日発行(月刊)
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【目次】
 TOPICS :「血管健康くらぶ」オープン
 イベント情報
 ドクターのつぶやき「"患者さん"と"患者様"」
 ご寄附のお願い

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【TOPICS】心臓病に対する治療や手術の費用について

動脈硬化を予防しよう!
 動脈硬化の知識と生活習慣の改善の仕方がタイプ別にわかる情報サイト
 「血管健康くらぶ」オープン

 日本心臓財団は、動脈硬化予防(研究・行動)啓発センターと共同で、一般の方々が動脈硬化を正しく理解し、予防に向けて実際の行動に移していただくことを目的とした情報サイト「血管健康くらぶ」を開設いたしました。

 動脈硬化は、脳卒中や心臓病を引き起こす恐ろしい病気ですが、時期が早ければ、食事や運動など生活習慣を改善することで、進行を食い止め、血管の健康を取り戻すことができます。

 それぞれの生活リズムや性格に合った生活習慣の改善のコツや、クイズなどで楽しみながら、動脈硬化を予防する知識を身につけることができます。また、無料の質問コーナーもあります。ぜひご自身のタイプに合わせて、ご活用ください。

 「血管健康くらぶ」
 http://www.doumyaku-c2.jp/

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【イベント情報】

 □■NPO大阪ライフサポート協会 市民セミナー2015
   「AED導入10年目に見えた課題と将来展望」

 日 時 2015年3月 8日(日)13:00~16:30
 会 場 佐治敬三メモリアルホール(大阪大学中之島センター10階)
     (大阪市北区中之島4-3-53)
 定 員 150名《ただし事前申込先着順》
 参加費 無料
 後 援 日本心臓財団ほか

 プ ロ グ ラ ム
 第一部「講演」
 AED導入10年目に見えた課題と将来展望
  講師:三田村秀雄 氏
    (減らせ突然死プロジェクト実行委員会委員長)

 第二部「講演」
 1.「大阪ライフサポート協会10年の活動から見えた課題」
    演者:西本泰久氏(大阪ライフサポート協会理事長)
 2.「AEDの開発・製造・販売からみた課題」
    演者:大高 守 氏
   (一般社団法人電子情報技術産業協会体外式除細動器WG主査)
 3.「AED10周年関連取材から見えた課題」
    演者:三瓶祐樹 氏(NHK報道局 記者)
 4.「尾張旭市消防本部の先駆的取り組み」
    演者:桑原 謙 氏(愛知県尾張旭市消防本部 総務課)
 5.「AED設置情報の有効活用に向けた取り組み」
    演者:丸川 征四郎 氏
   (日本救急医療財団 AED 普及・啓発検討委員会 委員長)

 第三部「パネルディスカッション」
 <座長>三田村秀雄 氏
石見拓 氏(大阪ライフサポート協会副理事長)
  AED 導入10 年目に見えた課題と将来展望

 詳細・お申し込みは大阪ライフサポート協会ホームページをご覧ください。
 http://osakalifesupport.jp/association/event.html

 □■「未来医XPO '15」(みらいえきすぽ2015)
   ~第29回日本医学会総会 2015 関西~

 日本医学会総会では、「あなたの暮らしと医の博覧会」をコンセプトに、健康社会をつくる最新の医学・医療の成果と未来を体験できる参加型イベント「未来医XPO'15」を神戸で開催します。メイン会場の神戸国際展示場では4つの「アイランド」を巡りながら、最新の医療・医学や科学に触れることができます。またポートアイランドにある大学・研究施設を巡るツアーや、市民広場での災害・救急医療展示など、様々なプログラムを用意しています。

 日本心臓財団でも、大阪ライフサポート協会と共同で、3月29日(日)に、ワークショップ「あなたにもできる心肺蘇生と応急手当」を下記会場にて行います。

 日 時:2015年3月29日(日)10時~17時
 場 所:神戸国際会議場 会議室502
 主 催:日本心臓財団、大阪ライフサポート協会
 内 容:心肺蘇生法と災害現場でも役立つ簡単な応急手当の実技講習と
     紹介を行います。

 市民向けセミナー・ワークショップの詳細
 http://miraiexpo2015.jp/seminar.html

 「未来医XPO'15」トップページ
 http://miraiexpo2015.jp/

 医学会総会トップページ
 http://isoukai2015.jp/


 □■PUSHコース講習会(AED心肺蘇生講習会)

 東京・愛宕救急医療研究会による一般市民の方々、患者さんご家族、お父さんお母さんお子さんを対象とした、心肺蘇生講習会です。どなたでもお気軽にご参加ください。

 日 時:2015年4月11日(土)午後1時~2時
 場 所:慈恵大学病院 高木会館1階ロビー
     東京都港区西新橋3丁目25番8号
 受講料:無料
 *詳細・お申し込みはこちら
 http://www.atagoqq.org/event_category/show/11


□■第79回日本循環器学会学術集会「市民公開講座」
知っておきたい心臓病の知識

 日 時:2015年4月26日(日) 開場13時、開演14時
 会 場:フェスティバルホール
    〒530-0005 大阪市北区中之島2-3-18
 参加費:無料(定員2500名)
 プログラム(予定)
  司 会:小川 久雄(第79回日本循環器学会学術集会会長)
  ゲスト:角  淳一(元毎日放送アナウンサー)
   講演1 日本人の心臓病は今どうなっているか
        安田  聡(国立循環器病研究センター)
   講演2 高齢者の心臓病はどんな特徴があるか
        泰江 弘文(熊本加齢医学研究所・熊本機能病院)
   講演3 心不全とはどんな病気か
        坂田 泰史(大阪大学循環器内科 教授)
  「笑って楽しく生きていく」
        角  淳一 (元毎日放送アナウンサー)
   講演4 心臓病の内科治療
        掃本 誠治(熊本大学循環器内科)
   講演5 心臓病の外科治療
        藤田 知之(国立循環器病研究センター)

 *詳細は後日、日本心臓財団ホームページ、朝日新聞紙面にて
  お知らせします。

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【ドクターのつぶやき】

 "患者さん"と"患者様"

 いつの頃からか多くの病院では受診者のことを"患者さん"から"患者様"と呼ぶようになっている。その経緯や理由はよくわからないが、小生には病院側の受診者に対する過度の敬称であるように思えてならない(小生の誤解であればお許し願いたい!)。

"患者さん"と呼ぶことは受診者(相手)に対する敬愛と親しみをこめた呼び名であって、とても医師や看護師が上から目線での呼称とは思えないのである。
 むしろ高齢の患者さんなどに"○○様"などと呼びかけると、"自分ではなく他人に話しかけている、ないしは自分の呼び出しではない"と勘違いされかねないので、"○○さん"と呼びかけたほうが何となく親しみも沸いて自分であることに気が付きやすいのではないかと思う。
 そうすれば診察室においても患者さんは気楽に詳しい症状や既往歴などについても話しやすい雰囲気となるであろう。日本語の敬語や敬称の使い方には注意が必要であるが、医療の現場においては過度の敬称・へりくだりなどは避けて、特別支障のない限りはこれまでの慣例に従ったごく普通の言葉で接したいものである。

 以前ある自治体病院系列で、医師が背もたれのある立派な椅子に座り、一方丸い回転椅子に座った患者さんを診察するのはよろしくないとして、患者用に背もたれの付いた椅子に代えたそうである。その詳しい経緯は明らかでないが、聞くところによると医師が立派な椅子に座り、患者さんが簡素な椅子に座るのはいかにも医師と患者さんに上下関係の差別を作り出すもので、平等の精神からは好ましくないとの発想であるらしい。
 しかし、患者さんが背もたれのある固定式の椅子に座った状態で診察することが医師にとっていかに不便かは想像に難くない。事実、その病院の先生方から外来での診察が極めてやりにくくなったとの不満を耳にしたものである。
 小生も最近その一つの病院で診察の機会があり、診察室に行くと確かに患者用の椅子には背もたれがあり、しかも固定式で回転ができないので驚いたものである。
 実際に患者さんにその椅子に座ってもらって診察すると実に不便で、前胸部の打聴診はともかく、背部の診察にはこちらが立ち上がって後ろに回り患者さんには体を斜めにしてもらって初めて後背部全体の視診・聴診が可能となるのである。
 このことから判るように、患者さんに回転式の丸椅子に座ってもらうことは医師と患者の双方にとって診察の都合上きわめて合理的なものであり、医師と患者の間に差別関係を生むなどの感情が入り込む余地はないのである。

 ここにあげた二つの事例に限らず、最近は医療の現場でこれまで経験的に培われてきた慣例的な言葉や習慣が、一般社会での"自由平等"や"差別の排除"の言葉などによって不合理に曲げられることに接することがあり、思わず"これはおかしい!"とつぶやいてしまうのである。 (M.H.)

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