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一般向けメールマガジン 第114号

HEART WEB NEWS No.114

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第114号】2015年2月3日発行(月刊)
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【目次】
 TOPICS :心臓病に対する治療や手術の費用について
 提言:学校での心臓突然死ゼロを目指して(日本循環器学会)
 イベント情報
 ドクターのつぶやき「一人一人の自覚」
 ご寄附のお願い

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【TOPICS】心臓病に対する治療や手術の費用について

 心臓病に対する治療や手術費用は、費用総額が高額になるものが多く、なかには入院時の費用総額が1,000万円を超えることもあります。しかし、わが国では国民皆保険体制が確立され、国民全員が公的医療保険制度に加入し、誰でも公平・平等に安い医療費で高度な医療を受けられることが保障されています。
 ですから、医療機関で医療保険の保険証を提示することで、全額自己負担ではなく1割~3割の負担で済みます。
 さらに、高額療養費制度により、医療機関や薬局の窓口で支払った額が暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給されます。
 日本心臓財団の1月のトピックスでは、「心臓病に対する治療や手術の費用について」と題し、榊原記念病院監理部・佐藤氏に、さまざまな循環器病に関する医療費概算(総額)と、利用できる保険制度について解説していただきました。
 ぜひご覧いただき、参考にしてください。

 今月のトピックス「心臓病に対する治療や手術の費用について」
 (日本心臓財団)
 http://www.jhf.or.jp/topics/2015/003765/

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【提言】学校での心臓突然死ゼロを目指して(日本循環器学会)

 日本循環器学会より、「学校での心臓突然死ゼロを目指して」の提言が発表されました。
 心停止の瞬間が目撃されやすく、周囲に人手も多い学校内においては、周到な準備、日ごろからの訓練、緊急時の連携体制などの整備によってさらに高い救命率が期待できます。
 本提言は、若者の悲劇を繰り返さないために、また救える貴重な命を救うために学校がとるべき対策を提案し、学校内における心臓突然死ゼロを目指すものです。


 提言「学校での心臓突然死ゼロを目指して」
 日本循環器学会AED健康委員会
 http://www.j-circ.or.jp/cpr/suggestion.html

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【イベント情報】

 【イベント情報】

 □■NPO大阪ライフサポート協会 市民セミナー2015
   「AED導入10年目に見えた課題と将来展望」

 日 時 2015年3月 8日(日)13:00~16:30
 会 場 佐治敬三メモリアルホール(大阪大学中之島センター10階)
     (大阪市北区中之島4-3-53)
 定 員 150名《ただし事前申込先着順》
 参加費 無料
 後 援 日本心臓財団ほか

 プ ロ グ ラ ム
 第一部「講演」
 AED導入10年目に見えた課題と将来展望
  講師:三田村秀雄 氏
    (減らせ突然死プロジェクト実行委員会委員長)

 第二部「講演」
 1.「大阪ライフサポート協会10年の活動から見えた課題」
    演者:西本泰久氏(大阪ライフサポート協会理事長)
 2.「AEDの開発・製造・販売からみた課題」
    演者:大高 守 氏
   (一般社団法人電子情報技術産業協会体外式除細動器WG主査)
 3.「AED10周年関連取材から見えた課題」
    演者:三瓶祐樹 氏(NHK報道局 記者)
 4.「尾張旭市消防本部の先駆的取り組み」
    演者:桒原 謙 氏(愛知県尾張旭市消防本部 総務課)
 5.「AED設置情報の有効活用に向けた取り組み」
    演者:丸川 征四郎 氏
   (日本救急医療財団 AED 普及・啓発検討委員会 委員長)

 第三部「パネルディスカッション」
 <座長>三田村秀雄 氏
石見拓 氏(大阪ライフサポート協会副理事長)
  AED 導入10 年目に見えた課題と将来展望

 詳細・お申し込みは大阪ライフサポート協会ホームページをご覧ください。
 http://osakalifesupport.jp/association/event.html


 □■PUSHコース講習会(AED心肺蘇生講習会)

 東京・愛宕救急医療研究会による一般市民の方々、患者さんご家族、お父さんお母さんお子さんを対象とした、心肺蘇生講習会です。どなたでもお気軽にご参加ください。

 日 時:2015年2月14日(土)午後1時~2時
 場 所:慈恵大学病院 高木会館1階ロビー
     東京都港区西新橋3丁目25番8号
 受講料:無料
 *詳細・お申し込みはこちら
 http://www.atagoqq.org/event/show/61


 □■「未来医XPO '15」(みらいえきすぽ2015)
   ~第29回日本医学会総会 2015 関西~

 日本医学会総会では、「あなたの暮らしと医の博覧会」をコンセプトに、健康社会をつくる最新の医学・医療の成果と未来を体験できる参加型イベント「未来医XPO'15」を神戸で開催します。メイン会場の神戸国際展示場では4つの「アイランド」を巡りながら、最新の医療・医学や科学に触れることができます。また、ポートアイランドにある大学・研究施設を巡るツアーや、市民広場での災害・救急医療展示など、様々なプログラムを用意しています。

 日本心臓財団でも、大阪ライフサポート協会と共同で、3月29日(日)に、ワークショップ「あなたにもできる心肺蘇生と応急手当」を下記会場にて行います。

 日 時:2015年3月29日(日)10時~17時
 場 所:神戸国際会議場 会議室502
 主 催:日本心臓財団、大阪ライフサポート協会
 内 容:心肺蘇生法と災害現場でも役立つ簡単な応急手当の実技講習と
     紹介を行います。

 市民向けセミナー・ワークショップの詳細
 http://miraiexpo2015.jp/seminar.html

 「未来医XPO'15」トップページ
 http://miraiexpo2015.jp/

 医学会総会トップページ
 http://isoukai2015.jp/

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【ドクターのつぶやき】

 一人一人の自覚

 人生50年と言われた時代、還暦は人生のお祝いであったが、高齢化社会の現在では懐かしい思い出。昭和20年代の冬の暖房や衣服は極めて不十分で、子供達の"あかぎれ・鼻水・霜焼け"はごく普通で、寒さが身に染みた経験は団塊世代の懐かしい思い出である。

 昭和30年代から急速な経済成長、新幹線開通、東京オリンピックなどを契機に急速な発展、そして飽食の時代の到来。疾病予防のキャンペーンは年々声高になるものの、生活習慣病はうなぎのぼりに増加して今や国民病である。
 その結果、様々な疾患を有する患者数は増加して、医療従事者数は不足気味、受験の季節になると医学部進学は最難関である。

 疾病の診断・治療の進歩は、臓器別診療の確立とともに目覚ましく、国民皆保険のもと最長寿国の地位を確立している。現在、100歳以上の長寿は全国で6万人以上もいる超長寿社会で、金さん・銀さんがフィーバーした20年前と比べて驚くほどの数の増加である。銀さんの長女が100歳になったとのニュースは喜ばしい。2020年の東京オリンピックの頃には100歳以上の長寿の方は10万人を超す勢いで、発展途上の国々からは日本は羨ましい国と映るに違いない。

 しかし、長寿社会の中で人としての尊厳を保障されて人生を全うできているかどうかは不明である。健康寿命の延長は国策であり今後も平均寿命はさらに延長すると思われるが、同時に介護寿命も延長する。
 少子高齢化の核家族社会での介護人生は、我が子や孫の世話で生きる時代ではなく、福祉医療を支える他人の介助・社会の支援で生かされる時代である。
 医療の進歩と飽食の環境の中、介護寿命は男女ともすでに平均10年を超えている。可能であるなら健康寿命を延ばし介護寿命を短くしたいものである。

 この解決策は生活習慣病の是正以外にない。TVでは料理番組、グルメ紹介が溢れ、食生活の情報雑誌は氾濫している。一度立ち止まり美食・飽食を見直す時期かも知れない。食を抑える習慣を身に着けることは並大抵ではないが、生活習慣病の是正には不可欠である。
 近い将来訪れるだろう介護人生をわが身に置き換える時、生活習慣病を克服する自覚が芽生えるかも知れない。理想の長寿社会を実現するために、今こそ一人一人の食生活に対する自覚が問われている気がする。 (C.T.)

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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
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さい]
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