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一般向けメールマガジン 第93号

HEART WEB NEWS No.93

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第93号】2013年5月15日発行(月刊)
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【目次】

TOPICS「5月31日は世界禁煙デー」
イベント情報
 特別寄稿「心肺蘇生普及活動と私」石見 拓
 ご寄附のお願い
                     
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【TOPICS】

 5月31日は世界禁煙デー
  
 毎年5月31日は、世界保健機構(WHO)が世界中の国々に呼びかける「世界禁煙デー」です。わが国でも、厚生労働省はじめ当財団を含む諸団体の共催により、記念シンポジウム「たばこの健康影響を正しく理解しよう」が東京で開催されるほか、各地でイベントが行われることと思います。
 WHOが提唱する今年の標語は、「たばこの広告、販売促進及びたばこ産業の後援活動を禁止しよう(Ban tobacco advertising promotion and sponsorship)」です。

 たばこといえば肺がんを思い浮かべるでしょうが、心臓にも大きな負担をかけ、心臓病の原因となる動脈硬化を促進させます。心臓病や脳卒中のほかにも胃潰瘍や喘息などさまざまな病気の発症にも関連しています。さらに、たばこを吸っている本人だけでなく、周囲の人にも同じ空間でたばこの煙を吸い込んでしまう受動喫煙によって健康に悪影響を及ぼします。

 あなたのために、あなたの家族のために、毎日休みなく働いている心臓のために、たばこをやめませんか。

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【イベント情報】


 □■第6回呉市民ハートフォーラム
「心臓病からあなたと家族を守るために~メタボ撃退~」

  日時:2013年5月18日(土)13:00~16:00
会場:呉文化ホール
広島県呉市中央3-10-1
  共催:呉循環器病研究会、呉市医師会、呉市薬剤師会、ファイザー株式会社
  後援:日本心臓財団


□■第26回世界禁煙デー記念イベント
   「たばこによる健康影響を正しく理解しよう」

  日時:2013年5月31日(土)14:30(開場)~18:00(閉会)
場所:丸の内ビルディング 1F マルキューブ
〒100-6390 東京都千代田区丸の内2-4-1
  共催:厚生労働省、(社)日本医師会、(社)日本歯科医師会、
(公社)日本薬剤師会、(公社)日本看護協会、
たばこと健康問題NGO協議会<がん研究振興財団、結核予防会、
健康・体力づくり事業振興財団、日本対がん協会、日本公衆衛生協会、
日本心臓財団>、
「喫煙と健康」WHO指定研究協力センター(国立がんセンター)
  協力:大正製薬(株)、ノバルティスファーマ(株)、ファイザー(株)
  対象:国民一般、行政・保健医療・教育関係者、その他
  詳細:厚生労働省「2013年世界禁煙デーについて」
     http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en/13.html


 □■第49回日本循環器病予防学会・日本循環器管理研究協議会総会
   第78回市民公開講座(生活習慣病予防講演会)

   TAKE ABI in 金沢 2013
「あしの血圧でわかる脳や心臓の病気」

   日時:2013年6月15日(土)受付11時~
   会場:金沢市文化ホール 展示棟(金沢市高岡町15-1)
   測定:午前11時~午後2時
     「血管の機能をみてみよう」-予防医学の立場から-
      山科 章 先生  (東京医科大学第二内科主任教授)
   主催:第49回日本循環器病予防学会
   共催:社団法人日本循環器管理研究協議会
      一般社団法人日本心・血管病予防会
     公益財団法人日本心臓財団
      サノフィ株式会社
協賛:オムロンヘルスケア株式会社
      オムロンコーリン株式会社

   詳細:ホームページ http://www.jacd.info/gakkai/jacd2013/kouza/


□■PUSHプロジェクト講習会(AEDの普及啓発活動)
  
  日時:2013年5月29日(水)19:00~20:30
  会場:グランフロント大阪「うめきたSHIPホール」
     大阪市北区大深町
  講師:石見 拓(京都大学准教授)

  詳細:NPO法人 大阪ライフサポート協会
     http://www.dokin-chan.com/pro/courses/public
  
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特別寄稿
【心肺蘇生普及活動と私】

 私は駆け出しの循環器内科として心臓カテーテル治療をはじめとした臨床の研鑽を積んでいるときに、心疾患で亡くなられる方々の多くが病院にたどり着く前に亡くなっているという事実を知りました。そして、臨床医としての技術を磨くことと同様に、医療の目を病院前にも向け、心肺蘇生の普及啓発を行うことも循環器内科医の重要な役割だと感じました。
 病院の外での突然死をなくしたいとの思いから、勤務していた病院内で患者さんや地域の住民の方々に心肺蘇生の講習会を始めました。少しでも多くの人に、近くで誰かが倒れて意識がないとわかったとき、勇気を出して行動してもらいたいと思いました。それによって、自分たちが病院で行う治療以上に多くの人々の命が救われるかもしれないと思ったのです。

 心肺蘇生の普及活動を行ってみて、手ごたえと同時に、普及の難しさ、心肺蘇生の抱える課題を実感しました。もっとシンプルにして、誰もが行動を起こそう、それならできるという実感を持ってもらうこと、普及の重要性を客観的に証明することの必要性を感じました。
 心肺蘇生の効果を検証するために心肺蘇生・救急医療の先進地域である大阪に移り、臨床研究を始めました。そして、心肺蘇生普及、実施の障壁の一つである人工呼吸を行わない胸骨圧迫(心臓マッサージ)のみの心肺蘇生の有効性を示すことができました。
 こうしたデータを背景に、日本の心肺蘇生法のガイドライン改訂にも関わり、胸骨圧迫のみの心肺蘇生法を活用して心肺蘇生を更に広げていくというコンセンサスを得ることができました。

 簡単な胸骨圧迫のみの心肺蘇生とAEDの操作の普及を目指してPUSHプロジェクトを立ち上げました。大阪を始点に始めたPUSHプロジェクトを昨年からは東京やその他の都市にも拡げ、一般市民や学校への普及によって10年以内に国民のすべてが心肺蘇生法を知っている、そんな目標を掲げて活動を続けています。

                          石見 拓(京都大学)


 *日本心臓財団はAEDと心肺蘇生普及活動を応援しています。
  http://www.jhf.or.jp/aed/movie.html
  http://www.youtube.com/watch?v=g27OCXp0MRs

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