心臓病用語集

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閉塞性動脈硬化症

へいそくせいどうみゃくこうかしょう

動脈硬化が進行し、足などの血管が狭くなったり詰まったりして血液が流れにくくなる病気。
下肢の血行障害のために、下肢が冷たく、長く歩行すると痛んでくるなどの症状がある。診断されれば、動脈再建手術、あるいはバイパス手術を行なう。下肢壊死を生じた場合には下肢切断を行なうことがある。腸管動脈に起って、腸管壊死を生じることもある。
確定診断は、超音波エコー、動脈造影で行われる(図A)。治療としては動脈再建手術、バイパス術(図B)、カテーテルによる形成術も行われる(図C)。下肢の壊死を起こした場合には下肢切断を行うことがある。腸管の動脈硬化が進行すると食後の腹痛の原因となることがあり、狭心症に例えて腹部アンギーナと呼ばれる。
図Aは右総腸骨動脈が完全に閉塞している。 

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<図A,B:最新医学知識の整理 医学各論Ⅲ 心臓・脈管疾患   医歯薬出版(株)  1990年 編集:川田志明・小沢友紀雄 >
<図C:病気がみえるVOL.2循環器疾患(第1版),動脈・静脈疾患 MEDICA MEDIA 2003年 監修:川田志明> 

  
              

             
 

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