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編集長から

雑誌「心臓」は変わります

小室 一成(「心臓」新編集委員長/東京大学大学院医学系研究科循環器内科学教授)

“For things to remain the same, everything must change.”
-The Leopard filmed by director Luchino Visconti

 2020 年1 月号より雑誌「心臓」は大きく変わります。20 歳ほど若返った編集委員の新鮮なアイデアに基づいて、次代を担う若い人を含めて少しでも多くの人に読んでいただけるような雑誌「心臓」に変えていきたいと考えています。

 すでにお気づきのように、表紙も大きく変わりました。また毎号その号の論文の中の図を表紙に採用させていただくことにしました。本誌の特徴の一つであるHEART’s Original のコーナーの中で良い論文のインパクトのある図は表紙に採用させていただきますので、是非より魅力的な症例や臨床研究を投稿していただければと思います。
 HEART’s Selection では、他の循環器専門誌が取り上げないような斬新なテーマを選んでいきたいと思います。例えば近々NP(ナースプラクティショナー)について取り上げる予定です。
 また本誌は日本心臓財団と日本循環器学会の共同発行ですので、共通のテーマである予防や啓発活動についても注力していきます。例えば8月10日は「健康ハートの日」ですので全国の取り組みなども紹介したいと考えています。昨年12月1日に「脳卒中・循環器病対策基本法」が施行されました。今後は厚労省に設けられる対策推進協議会において基本計画が作成され、それが各都道府県において実行されていきます。そのような政策的な動向に関しても本誌で取り上げたいと思います。

 新しい連載を始めます。漸次新企画を取り上げていきたいと思いますが、まずは新連載として1月から、「循環器内科医・心臓外科医の海外留学の実際 HEART@Abroad」、「循環器医が知っておくべき最新のエビデンス Heart’s Up To Date」が始まります。そして4月からは、現在多くの分野で注目されているAIをはじめとする様々な先駆的な試みを紹介する「デジタル循環器学 Digital Cardiology」が予定されています。他にも「医工連携」、「基礎研究を臨床に活かす!」、「論文執筆のA t o Z」、「他の領域とのクロストーク」、「学会長に聞く」、「世界各国の循環器内科」、「私の履歴書」など新編集委員から多くの提案がなされており検討しているところです。読者のご意見も参考にしながら多くの人が是非読んでみたいという連載をしてまいります。

 雑誌離れが進んでいる昨今、また多くの循環器専門誌がある中で、どのような雑誌であれば存在する価値があるのか、よい雑誌であり続けるために雑誌「心臓」を変えていきたいと思います。我々編集委員の希望は、新しい雑誌「心臓」が、我が国の循環器診療・研究の発展に貢献することであり、それが少しでも達成できたなら編集委員として望外の喜びとするところです。

「心臓」第52巻1号 2020年(Vol.52, No.1)掲載 巻頭言より

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