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疾患別解説

将来、生体弁が劣化したら、TAVIで生体弁の枠の中に植え込むことができるか

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.11113

68歳、 男性: 大動脈弁不全による逆流

体力があるうちに手術したほうがよいと言われ、来月手術予定ですが、機械弁生体弁で悩んでいます。もし生体弁が劣化した時に(10~15年後?)TAVIでその生体弁の枠の中に植え込みが安全にできるようになれば生体弁を、ダメそうならば機械弁を選択したいのですが、そのようなことは可能でしょうか。
また、感染症も心配です。
日本心臓財団からの回答
弁の選択の前に、弁置換術が必要かどうかも課題です。
一般的に弁膜症による症状は活動したときの動悸や息切れです。これらの症状はいかがでしょうか。お知らせいただいた検査結果の数値では、左室サイズは正常上限で、心機能は維持されています。逆流が高度で症状があれば、弁置換術の適応です。しかし逆流が高度でも無症状であれば、相談者の心臓のサイズと動きからは、手術適応ではなく、経過観察が妥当です。また、逆流が高度でなければ、そもそも手術適応ではありません。
弁置換術が必要と診断された場合、65歳以上では多くの例で生体弁が選択されます。術後一定期間を除けば、ワーファリンなどの抗凝固薬が不要で、食生活などの制限がないことが大きな理由です。感染については、いずれの人工弁でも一定のリスクがあります。近い将来、TAVIを用いた生体弁の枠の中への植え込み、バルブインバルブ(valve in valve)は、現実的な選択枝になる可能性があります。

2017年5月19日

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