疾患別解説

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大動脈弁狭窄症の手術適応

71歳 女性
2004年9月24日

現在、主治医に大動脈弁の置換手術を勧められていますが、するべきか悩んでいます。

心電図検査の結果は、良好。胸に雑音があるそうですが、家事一切はこなしております。自覚症状は、長距離を歩いたり、急に動いたり、重いものを持ったりすると、左胸に痛みが出て左腕の肘に抜ける程度です。いずれも深呼吸をすると治まります。

回答

大動脈弁狭窄症では、狭心症や失神発作、心不全症状がある場合には手術治療を行います。症状がなくても、弁口面積が0.8平方センチメートル以下、左室機能低下が進行する場合、左室と大動脈間の圧較差が50mmHg以上の場合には手術治療を考慮します。
あなた様の場合ですと、心不全症状はないものの、狭心症症状があるようです。ただし、この狭心症症状は大動脈弁の狭窄のためというよりも、これにともなう冠動脈狭窄のために起こっている可能性もあります。手術に踏み切るまえには、これらの点も検討していただく必要があります。

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