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疾患別解説

心室瘤の手術とリスク

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.5813

58歳、 男性: 左心室瘤

5年前に心筋梗塞を起こし、先日の検査で左心室瘤が少し膨らんできているといわれました。心室瘤は膨らんで来ると、心機能が落ち、不整脈の原因になったり、血栓ができて脳梗塞を起こすこともあると聞きました。現在は呼吸が苦しいとか、不整脈が出ているとか、顕著な息切れなどの自覚症状はありません。
今後、必ず大きく膨らんで切除手術を受けなければならないのでしょうか。もし手術になった時、リスクの程度はどの程度なのでしょうか。
現在、BNP値は今回78で前回は50です。左心室瘤は一ヶ月毎の心エコーで経過観察しましょうとの事です。内科的にのみ長年経過観察しておられる方などいらっしゃるのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

心筋梗塞を起こすと、その部分の心筋は壊死に陥り、心室が収縮したときには、外に向かって押し広げられるという逆の動きをします。この程度の進んだものが心室瘤です。いわば、心筋梗塞には常に心室瘤といってよい状態が伴われるものであり、これが高度となって、息切れや不整脈などの症状が起こってきたときに、手術治療を考慮するものであるとお考えください。手術治療を行うのは特殊な場合であり、通常は内科医が管理します。
現在は自覚症状はなく、BNP数値からも、外科的治療の対象になるような状態とは思われません。手術治療の危険性には、年令、心機能の状態などによって、異なりますが、早期死亡、術後脳障害、感染症、腎不全などがあります。

2008年7月11日

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