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疾患別解説

ロータブレータの再狭窄率

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.3990

62歳、 男性: 糖尿病

30歳代より高血圧の治療をはじめ、62歳になり昨年より糖尿病の治療中です。
昨年、年末に胸やけがして、検査の結果、労作性狭心症と診断されました。そして、最初に最も狭い右冠動脈にステントを注入しました。
2度目は左前下行枝で、内径1.5ミリほどしかなく3/4の長さまでしかカテーテルが通過できず未治療。
3度目は左冠動脈で非常に石灰化していて、バルーンが拡張せず未治療。
再度、治療するとすればロータブレータしかなく、左冠動脈及び左冠動下行枝も末端がかなり細い状態でバイパス手術をしても効果がないとのことです。
そこで、質問ですが、ロータブレータをした場合の再狭窄の確率・再狭窄した場合の治療法を教えてください。

日本心臓財団からの回答

ご質問にお答えいたします。ロータブレータは血管内に穴を開けていく治療法で、石灰化が強い血管でほかに方法がない時に採用されます。通常相当の経験がある医師のみが実施する治療法です。
再狭窄の頻度は、もともとの血管病変が重症であるため、通常以上に高いと報告されていました。ロータブレータだけだと従来は50%近い再狭窄率になると報告されていましたが、現在はロータブレータ治療後にステントを挿入するなどの治療を実施することにより再狭窄の頻度を下げることができると考えられています。ただ、どの程度再狭窄の頻度を改善できているかについて全国平均的な数字はまだ出ていません。現在治療を受けておられる病院の成績をお尋ねになることをお勧めいたします。
再狭窄した場合の治療法は、その時の血管の状態によっていくつかの方法がありますが、再びカテーテルによる拡張術かあるいはバイパス手術かを選択することになると思います。

冠動脈の末端の血管が細いのでバイパス手術ができないと説明を受けたとのことですが、冠動脈を流れる血流が少ないために血管が細く見えることもあります。その場合には手術ができることがありますので、よく主治医と相談してください。
3本の冠動脈のそれぞれに高度の狭窄があるようですので、もしバイパス手術が可能であれば、バイパス手術のほうがよいかもしれません。

2006年3月 7日

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