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疾患別解説

カテーテル検査の拒否は治療拒否か

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.2777S

72歳、 男性: 狭心症

トレッドミル機能検査において、心電図の乱れと不整脈があると言われました。担当医からは、カテーテル造影検査を勧められ、その結果によってはステントまたはバイパス手術になるとのことでした。しかし、年齢のこともあり、カテーテル検査はしたくなく、投薬による治療を希望したところ、医師に治療拒否だと言われました。本当に投薬治療では駄目なのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

狭心症が数年前からあり、トレッドミル検査(運動負荷試験)で陽性の結果が出た由で、その結果ステントまたはバイパス手術をすすめられているようですが、症状の具体的な内容が分からず、またトレッドミル検査時の心電図を拝見していませんので、第三者として一般的な意見だけを記しておきます。
狭心症の診断は、胸部のどの部分にどのような胸痛または胸部圧迫感が起るのか、持続時間は何分ぐらいか、一日のどの時間帯に、何をしている時に起るかなどを聞いた上で、狭心症らしいか否かを判断し、狭心症の疑いがある場合には運動負荷試験を行い、運動中や運動直後の心電図を見て、それが陽性なら冠動脈造影をすることになります。
しかし冠動脈造影はなんと言っても心臓そのものにカテーテルを入れ、冠動脈に造影剤を入れて行う検査です。近年安全性が高くなってきているといっても、やはり頻度は少ないものの合併症のあることは否定できません。医師から十分な説明を聞いた上で、それでも患者さん本人がやりたくないということであれば、それを無理に行うことはできません。医師はそれが最善の治療法であると思って勧めているのだと思いますが、それを拒否したからといって治療放棄にはならず、投薬治療の道がある限り、医師は患者の望む治療を行うのが当然です。
ただ、投薬治療には限界があります。すでに現状が投薬だけで十分に治療しきれなくなっている場合とか、将来冠動脈の動脈硬化が進んで狭心症が悪化するとか、心筋梗塞になった場合には、当然入院してカテーテル検査を受け、ステント治療なりバイパス手術なりの適切な治療を要することは知っておく必要があります。

2004年8月 5日

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