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疾患別解説

大動脈弁逆流の手術適応

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.2298S

43歳、 男性: 大動脈弁閉鎖不全

7年前に大動脈の弁が閉鎖不全をしていることが分かり、定期的に心エコー検査で経過を見ていきましょうと言われました。
約半年ごとに心エコーと24時間ホルター心電図で経過を見ていました。2ヶ前に病院で同様に検査をしました。その時に心壁まで逆流が達してきているため、そろそろ置換手術を勧められました。年齢的にも手遅れにならないうちに体力のある今がよいと言われました。
2年ほど前から自覚症状がわかる心房系の不整脈も出るようになり、医師からは逆流が心壁を刺激している関係で不整脈が出ているとも考えられますとの意見もありました。その為、私の場合は脈が飛んだ時に自覚があり非常に不安感があった事もあり約半年間リスモダンを服用しました。(現在は服用していません)
この様な経緯から、医師からは現状のままで行くと20年間正常でいられる保障がないので置換手術を勧められましたが、自分としてはどうすればよいのかが不安でわからない状態です。

日本心臓財団からの回答

大動脈弁逆流(AR)と不整脈とは直接の関係は普通ありません。脈が飛んだ時に自覚があるのは不整脈の影響です。
下記説明のような自覚症状があれば、医師からレントゲンでの心腔の大きさ、心電図の変化、大動脈造影などの所見を聞いてください。

<説明>
自覚症状からは日常の身体活動以下の労作で動悸、息切れ、易疲労、狭心痛が起こり、さらに安静時でも心不全症状あるいは狭心痛のある症例が手術の対象となる。このような自覚症の現れた患者の心電図では、左室肥大ST-Tの高度の異常、ないし中程度の異常が認められる。この時点での平均心胸郭比は64%である。これらの点からみて、心電図で左室肥大、中等程度以上のST-Tの異常、心胸郭比60%以上であれば手術の適応と考えてよい。また、大動脈造影で逆流による左室の濃い造影像か、大動脈よりも濃厚な左室の造影像がみられる場合、手術の適応である。

2003年11月19日

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