疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

貧血とST-T異常

34歳 女性
2004年10月27日

先月の人間ドックで、心電図検査で安静時は正常範囲だったのですが、運動負荷心電図で軽いST-T異常という結果でした。胸痛などの症状があれば、精密検査を受けてくださいとのことでした。
以前より貧血治療している内科で、この人間ドック結果を診ていただいたのですが、女性によくことなので、あまり心配しなくていいのでは?といわれました。心配なら、1ヶ月後に心電図をとってみましょうとのこと。

最近、疲れたときなどに胸がドキンドキンするようなことがあります。これもST-T異常と関係があるのでしょうか?
また、今回の人間ドックでは、悪玉コレステロールの値が少し高いとの指摘もあり、適度な運動を勧められましたが、ST-T異常で運動をしてもいいのでしょうか?

回答

ST-T異常とは一般的には、心臓を栄養する血流が十分ではない状態をいいます。
しかし、軽度なST-T異常は中年(36歳というのはまだ若いのですが)の女性にはよくみられ、貧血や子宮筋腫などのある人にもみられます。食事の影響も受け易く、食事直後に心電図をとったりするとST-T異常がみられることがあります。このようなST-T異常は見かけ上のST-T異常といいます。そんなわけですので、気になさることはないでしょう。ドキン、ドキンとするのは期外収縮性の不整脈のためでしょう。誰にでもよくあることであり、このこととST-T異常は関係がありません。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い