家庭用心電計を上手に利用しよう

監修:小沢友紀雄(MJG心血管研究所所長)

心電図検査ってどんなものですか

皆さんは健康診断や病院などで、心電図検査を受けたことがありますか。ベッドに寝て電極を手足と胸の数か所につけて、器械が波形を出力するものです。その波形を医師や検査技師がみて、心臓に異常がないかどうかチェックします。これを12誘導心電図検査といいます。

心臓は微量の電気を周期的に発生していて、その電気が心臓の筋肉(心筋)を伝わることによって、収縮・拡張し、その力で全身に血液を送っています。心電図検査は、その電気の状態をチェックして、心臓が規則正しく動いているか、心筋に傷害がないかどうか、などを検査しています。12誘導心電図は、いろいろな場所に電極をつけることによって、心筋を伝わる電気の状態に異常がないかどうか前後左右上下いろいろな角度からチェックしています(写真1)。

写真1 12誘導心電図
写真1 12誘導心電図

手足と胸部にたくさんの電極とコードを取り付けて、いろいろな角度から心臓の電気現象をとらえて記録したものです。

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