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疾患別解説

左室緻密化障害の治療は移植しかないのでしょうか

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.8056

37歳、 男性: 左室緻密化障害

3年前に左室緻密化障害と診断されました。主治医の説明では最終的な治療法は移植しかないとのことです。
現在、レニベース、アロシトール、ラシックス、パリエット、アーチスト、ピモベンダン、ワーファリンを服用していますが、吐き気や血圧低下で動けないなど副作用に悩まされています。漢方薬によい薬はないでしょうか。
日本心臓財団からの回答
左室緻密化障害は、画像診断の進歩により最近注目されている心疾患の一つです。拡張型心筋症の一つにも挙げられています。胎生期に左室心筋が正常に形成されず、一部がスポンジ状になった状態です。乳児・小児期から成人・高齢者まで、いずれの時期にも発見されます。心臓の機能は正常に近いものから、息切れが強く、内科治療、外科治療を要する状態まで様々です。診断も典型的なものから、その疑いのもの、進行の程度も様々で良くわかっていないのが現状です。内科治療が基本で、症状が強くなり入院を余儀なくされるようになると、病態に応じてペース―メーカ植え込み、左室形成術、合併する僧帽弁閉鎖不全に対しては弁形成術、補助人工心臓、など、最終的には心移植となります。心機能障害の程度と症状に応じて、専門医が最善の治療を選択します。心臓移植の対象となる疾患の多くは拡張型心筋症心筋症であることは確かで、根本的治療は心移植であることから主治医はそのように答えられたのでしょう。しかし、逆に拡張型心筋症心筋症や緻密化障害の患者さんすべてが心臓移植の対象になるわけではありません。今の時点で将来どうなるかは誰も答えることはできません。
現在の内服薬はよく用いられるもので主治医を信頼して通院されることをお勧めします。内服薬は副作用と治療による効果のどちらをとるか天秤にかけて判断します。先生に一任すべきです。効果のある漢方薬については聞いたことがありません。

2013年7月 4日

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