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疾患別解説

若い女性の肥大型閉塞性心筋症の治療選択

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6626

26歳、 女性: 肥大型閉塞性心筋症

肥大型閉塞性心筋症と診断され、いくつか治療法を提示されましたが、どれがよいか、よくわかりません。
検査の結果では、心室の中心部が肥大していて、心臓内の圧力差が安静時で18、運動時(トレッドミル検査時)33と圧力差が拡大するとのこと。BNPは100?170です。
現在、運動時(階段を上る、坂道)に息切れがあり、少し胸痛もあります。そのことから、狭心症状もでていると主治医の先生はおっしゃっていました。ホルター心電図等の検査では、致死的な不整脈はみつからなかったようですが、今後出ない保証はなく、不整脈を一番警戒しているようでした。
治療法の選択肢として、1)過労、ストレス、運動を避ける(これは絶対守るように言われました)2)抗不整脈薬剤などの投薬、3)ペースメーカ 4)手術(肥大部分の切除)5)植え込み型徐細動器の説明を受けました。
できるものなら、投薬だけで外科的な治療は避けたいとは思いますが、投薬では万が一不整脈がおきたときに対処できないと聞きましたし、植え込み型徐細動器を入れたほうがよいのかなという気もしました。
妊娠・出産も将来希望しており、主治医には不可能ではないが、かなりリスクが高いとも言われました。
ご意見を聞かせてください。

日本心臓財団からの回答

心臓内の圧較差は運動時にすこし増加していますが、あまり大きくはなっていません。ただ、坂道・階段での息切れや、胸痛も少しあるというのは気になります。BNP値がやや高いのは心筋が肥大していて、十分に拡張しないのが原因であり、心臓が弱っているわけではないと思います。治療方針としては、肥大の進行を防ぎ、できれば肥大を縮小させることができるような薬物治療がよいと思います。まして妊娠・出産も考えておきたい28才の女性です。今後の治療については、いろいろと説明がされたようですが、そのいずれに該当するのかは、症状や肥大の内容や程度によることです。心配し過ぎないように注意しながら、担当医の意見をきくことが大事であろうと思います。

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2010年3月24日

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