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疾患別解説

冠動脈閉塞の治療をすべきか

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.7019

70歳、 男性: 狭心症

昨年秋、水の補給もなく40分ほどサウナに入ってシャワルームに座った途端に心臓が5~10分、痛くなったことがありました。トイレで用を足したら楽になりました。
翌々日に病院に行き、狭心症と診断されました。左冠動脈が閉塞しているそうですが、下から他の冠動脈が伸びてきて、心筋梗塞にはなっていないとのこと。
担当医師から治療法について3通りの説明がありました。
このままでも天寿は全うできます。カテーテルで詰まったところを開けるという方法も考えられます。カテーテルを入れてみないとわからないけれど成功率は50%くらいで、やるなら早いほうがよいとのことでした。もうひとつは外科手術でした。
そこで、相談ですが、このまま薬物療法で気をつけて暮すことで平均寿命くらいは生きていくことができるのでしょうか。周りは天寿を全うできると言われたのだから、このままでいったらと言います。カテーテルで安全に完全に通ると言うならまだしも半々でリスクもあるというのだから、やめたほうがよいと言います。よきアドバイスをお願いいたします。
日本心臓財団からの回答
現在、十分な助け舟の血液(側副血行といいます)が詰まった冠動脈の先に流れている場合であれば、その供給源の血管が詰まらない限りは問題ないかもしれません。
問題となるのは、その側副血行が不十分で詰まった血管が栄養するべき心臓の筋肉が酸素不足(虚血)になっている場合と、もうひとつは供給源の健全なはずの血管が詰まりかかっている場合です。虚血の有無はシンチグラムという検査を行うことで判断できます。いずれの場合にも詰まっている血管が開通したほうが、心臓の機能を保つために有利な可能性が高いと思われます。閉塞している部分があまり長くない場合には、閉塞から6カ月以内に冠動脈形成術を一度は試してみることが多いと思います。時間がたつと病変がかたくなって成功率が低下します。危険性が高い場合や成功率が低そうな場合にはバイパス手術を受けていただく場合もあります。
ご質問の方の場合には、このような問題はないと思われます。このような問題がないのであれば冠動脈形成術やバイパス術は受けずに、動脈硬化が進まないように、血圧、コレステロール、糖尿病などの危険因子を十分に治療すればよいでしょう。

2011年2月 7日

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