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疾患別解説

心筋梗塞後のマラソン

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.7859

50歳、 男性: 急性心筋梗塞

海外でマラソンレース出場中に胸の痛みを感じて棄権。帰国後、大学病院で急性心筋梗塞と診断され、左足静脈と内胸動脈を使った緊急のバイパス手術を実施しました。心筋の34%ほどが壊死しているとのことです。
術後3ヵ月で、心拍数110以内でのジョギング許可が出て、現在は130まで許可が出ています。
先日はハーフマラソンに復帰し、心拍数を厳守することを条件に、フルマラソンの出場許可も出ました。しかし、家族は反対しています。
ジョギング程度の速度ですが、走らないほうがよいのでしょうか。
また、バイパス手術に使用した静脈、動脈の寿命はどのくらいなのでしょうか。
現在服用している薬は、バイアスピリン、マグラックス、リピトール、ラシックスなどです。
日本心臓財団からの回答
まだお若いアスリートの方ですが、心筋梗塞の既往があり動脈硬化の傾向(糖尿病の合併など)が強いのであれば、要注意です。
 
マラソン中の脱水などで冠動脈病変は強くないのに心筋梗塞を生じることがありますが、貴方の場合はどちらだったのでしょうか。バイパスは2本ですか?緊急バイパス手術となっていますが、帰国後ですので、時間が経っていますね。現在、グラフトの状況がよければ、運動はすすめてよいのですが、心筋梗塞があり、心筋の34%も壊死しているのでは、心室性の不整脈などの不整脈のチェックを受けて問題なければ、ジョギングはよろしいと思います。しかしラシックスを内服しながらのフルマラソンは勧められません。
静脈は6~10年位で駄目になることがありますが、内胸動脈は一生大丈夫の場合も少なくありません。二度目の手術になった場合には、ステントで対応できることもあり、再手術も可能です。もっとも、心筋梗塞を起こしてしまっているなら、マラソンよりも長生きを考えるべきと思います。

2013年4月11日

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