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酸素濃度低下とバイパス手術

88歳 男性
2006年5月23日

88歳の父が、心筋梗塞でペースメーカを入れました。現在、心拍数60程度維持で、血圧も120/80程度です。しかし、あらゆる治療を実施したが、酸素濃度50と血中の酸素濃度の改善はみられません。担当医は人工呼吸器の装着も限界であり、咽喉切開間近と言っており、残る手段はバイパス手術かも知れないと言っています。
他の大病院のセカンドオピニオンをするべく準備中ですが、本人の苦しみを継続させていることが果たして正しいかどうか困惑しています。高齢ゆえ、苦しませているのは辛いのです。

回答

酸素濃度がどうして低いままなのか、もともと肺機能があまり良くない状態だったのか、或いは病臥中に肺塞栓症でも起こしていたのか、など詳細な医学的情報がありませんので、以下文面から推察できる範囲で一般的な意見を述べておきます。

気管切開をして直接ここに人工呼吸器を装着すれば酸素濃度はかなりよくなるはずです。それによって血液の状態が十分回復するのを待った上で、その結果を見てあらためてバイパス手術をすべきか否かを考えれば良いのではないかと思います。
高齢者のバイパス手術に関しては医師によって意見は様々で、積極的に勧める人も消極的な人もありますが、筆者の意見では少しでも身体的に問題のある人の場合は、一般的に勧めないことにしています。ご参考までに。

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