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疾患別解説

感染性心内膜炎の抗生剤治療期間

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.8033

65歳、 男性: 感染性心内膜炎

ドイツの病院で感染性心内膜炎の治療を受けています。最初は発熱、その後激しい全身倦怠感と筋肉痛。心臓に異常があると診断されて、検査入院。僧帽弁が損傷しているということで、先月、緊急手術を受けました。菌はレンサ球菌が検出されました。現在、退院して近所の病院にて点滴による外来治療をしていますが、8週間も通院するようにいわれています。また、4ヵ月は飛行機にも乗ってはいけないとのことです。こんなに長期に治療しなければならないのでしょうか。
日本心臓財団からの回答
感染性心内膜炎という病気は気管支炎や肺炎のように短期の抗生物質で簡単に治癒するものではありません。最低でも4週間は全世界共通の治療法です。しかも点滴です。8週間になることも稀ではありません。
通常は長期間、抗生物質を使用して感染をコントロールしてから心臓手術になることが多いのですが、ご主人の場合は緊急手術になったので感染は十分にコントロールされていないと思います。原因となった連鎖球菌が完全に死滅するまで、十分な抗生物質を使用するのが一般的、かつ常識的治療法です。
熱がなく、元気になっても、検査で確認できるまでは薬は続けます。 
血液の中の薬の濃度を高く保つために一日、6回、静脈注射が必要となるわけです。内服ではダメです。十分に菌が死滅するまで治療しないと弁の破壊や、縫合不全がおこり、重症の逆流が発生して再び心臓手術になる( 二度目の手術は極めて難しくなります)  といけないのでのこのような治療になるわけです。安心して医師に任せてください。
日本ですと静脈注射が終了するまでに何カ月も入院される方がいます。 本症はそのような病気です。
飛行機利用禁止はまだ感染のコントロールができておらず、急性心不全を心配してのお話と思います。 抗生物質を投与中ならば禁止になります。

2013年6月27日

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