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疾患別解説

突然、息苦しく動悸がして病院に行ったが、検査では異常が出ない(過呼吸症候群)

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.13360

40代、 女性: 動悸、息切れ

40歳代の女性。いきなり息が苦しくなって、はげしく動悸した。全身から力が抜けて起き上がれなくなった。夜半だったので、救急車をお願いし、病院を受診したが、心電図、血液、頭部CT検査で異常なしといわれた。このまま死んでしまうかと思うくらい、苦しく、恐怖感でいっぱいだった。どういう病気なのか、対処の方法を知りたい。何科で相談したらよいのか。心を病んでいるとは思っていない。

関連するご相談 その1:
40歳代の男性。心筋梗塞のため、1年前、ステントを挿入・治療した。心筋梗塞で入院したころから突然に、めまい、背中の張り、倦怠感、手足の発汗などが起こるようになった。整形外科、神経内科、耳鼻科などを受診したが、原因がわからず、たらいまわしの状態である。心筋梗塞後には起こることがある症状なのだろうか。

関連するご相談 その2:
60歳代の女性。いつも期外収縮を気にしている。担当医からは気にしないように、といわれている。2年ほど前から、明け方に動悸や呼吸が速く、息苦しくなっている。

日本心臓財団からの回答
「突然に、息苦しく、動悸がして、全身から力が抜ける感覚」が発作的に起こり、病院での検査では異常はない、というのは過呼吸症候群であろうと思います。パニック障害ともいいます。突然に息を吸うのが苦しくなって呼吸数が増加する状態を過呼吸症候群といいます。呼吸量が増加するために、血液中の炭酸ガスが減少し、血液がアルカローシスになり、血中のカルシウム濃度が低下するので、手足が痺れ、力が入らなくなります。手足や指が痙攣したり、麻痺したりする場合もあります。血中の酸素濃度が高くなるために、動脈が収縮し、血圧が上がります。発作に対処するには血液の炭酸ガス濃度を高めるようにします。紙袋(ペーパーバッグ)法というのは、紙袋を口・鼻に当てて、吐いた呼気を再び吸うようにする方法です。この場合、プラスティック袋を使用するのは危険です。また、安全のためには周りに人がいないときには行わないで下さい。回答者は自分でおかしいと思ったら、布団の中に潜り込む事を勧めています。ストレスがあったり、あるいは病気などの心配事や気になることがあって、神経の感受性が高まっているようなとき、突然に呼吸がしにくくなり、これが発作につながります。薬としては抗不安薬、鎮静薬を用います。交感神経遮断薬を用いることもあります。発作に際しては補液しながら、アルカローシスの補正を行います。担当するのは心療内科です。内科的に異常がないとわかっていれば、心療内科としての治療がしやすくなるので、かかりつけ医から紹介状を出していただくのがよろしいでしょう。

関連するご相談 その1の回答:
心筋梗塞後、めまい、背中の張り、倦怠感、手足の汗、血圧の上昇が突然に起こるようになった、というのは心筋梗塞で神経過敏の状態にあったために起こった過呼吸症候群でしょう。心療内科を受診しては如何でしょうか。担当医にご相談ください。

関連するご相談 その2の回答:
期外収縮がとても気になっているために起こっている過呼吸症候群でしょう。心療内科の受診がお勧めです。担当医に紹介していただいてください。


40歳代の女性。いきなり息が苦しくなって、はげしく動悸した。全身から力が抜けて起き上がれなくなった。夜半だったので、救急車をお願いし、病院を受診したが、心電図、血液、頭部CT検査で異常なしといわれた。このまま死んでしまうかと思うくらい、苦しく、恐怖感でいっぱいだった。どういう病気なのか、対処の方法を知りたい。何科で相談したらよいのか。心を病んでいるとは思っていない。

2018年9月 3日

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