疾患別解説

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下大静脈還流異常

13歳 女性
2012年1月 5日
2歳の時、心房中隔欠損、三尖弁閉鎖不全の手術をして、ずっと元気に過ごしていました。
先日の主治医の話では、下大静脈が右心房と左心房に血液が流れ、右心房が6割程の大きさになっているとのこと。心房中隔を切り取り自己心膜で作り直す手術をするそうです。何度も手術の必要はないが、術後の合併症や右心房が元の大きさになるまで大変とのこと。
チアノーゼがあり、血中酸素も85くらいです。あっという間に手術の日が決まりましたが、ネットでもこのような手術例を見つけられませんでした。
2か月程学校に登校出来ないそうですが、2回目の手術となると危険率は高くなりますか。

回答

心房中隔欠損症、三尖弁閉鎖不全といった先天性心疾患があるとき、下大静脈還流異常を伴っていることがあります。静脈血が左心房に入り、ここから動脈血に混入するために、血液の酸素濃度が低下し、チアノーゼがでてきます。左心房に還流する静脈血が右心房だけにもどるように、自己心膜を用いて心房の隔壁を移す手術をするわけです。
2回目の手術の危険性をおたずねです。これは初回の手術後の癒着がどの程度、残っているかによるわけですが、よくみられる先天性心疾患の二度目の手術なので、さして問題になるほどのことはないものと思います。

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