疾患別解説

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手術後、不整脈の発作が出た

7歳 男性
2007年11月24日

息子は、5歳の時に心室中隔欠損症の手術をしました。先天性のもので、穴は5?7ミリ、主治医の説明では、すぐに手術の必要はないとのことでしたが、穴の場所がふさがりにくい場所とのことと、穴が開いている場所が弁に近いので、もれた血液によって、弁が変形するようなことがおきたら手術が必要になるとのことでしたので、親の希望で手術をしました。
手術は成功しましたが、数日後、頻脈発作を起こしました。心房細動か、心室細動とカルテに書いてありました。
手術を受けたための一時的なものといわれ、発作も一度きりでしたが、その後、不整脈が残り、薬を服用することになりました。退院後半年ほどで不整脈もおちついてきたとのことで薬も飲まなくならなくてよくなりました。

そこで質問ですが、うちの子どもの場合、手術の必要は低いといわれたのに親の判断で手術をお願いしてしまい、結果、不整脈が残ってしまいました(不整脈はほとんど問題のない程度で、運動の制限もなにもなく、次回の診察も3年後でいいといわれていますが)。
手術をする前の状態でも、日常生活では何の制限もない程度だったので、手術前とあとで状態がよくなったのかどうかわからくなってしまいました。もしかしたら、かえって子どもの体にとってマイナスになってしまったのではと、自分を責めています。やはり、症状が軽い場合は手術を受けないほうがよかったのでしょうか。

回答

心臓の切開手術をした後には、不整脈が起こることがあります。手術直後に起こるものと、ある程度、日数を経て、起こるようになってくる場合とがあります。前者は手術侵襲そのものの影響でみられるものであり、後者は手術のために、興奮の旋回路ができて起こるようになる不整脈です。子どもさんの場合は、手術直後に起こり、半年経って、起こらなくなったということですので、手術の直接の影響による一時的なものと思われます。たぶん、このまま起こらなくなると思います。運動はなにをしてもよいでしょう。心配なさることはないように思います。

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