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高齢者のペースメーカ植え込みのリスク

85歳 女性
2008年1月14日

85歳の母が、心電図検査で完全房室ブロックと診断されました。医師の話では、現在息切れや意識がなくなるなどの症状がないので、このまま様子を見てもいいし、ペースメーカを入れてもいいとのこと。ただ、入れない場合は、突然心臓が止まってしまう可能性はありますとの話でした。
現在、3年前に脳梗塞をして、ほとんど寝たきりです。日中は、ヘルパーさんやリハビリの先生が来てくださり、車椅子に座ったり、リハビリをしたりしています。会話はでき、意識はしっかりしています。
もう少し長生きしてもらいたいと思っていますが、何度か誤嚥性肺炎を繰り返し、入退院をしています。体力もあまりなく、ペースメーカが入れられるのかどうか、リスクがどのくらいあるのか、入れない場合、近いうちに心臓が止まってしまうのか、教えてください。

回答

今後の予測については、
第一には症状が参考になります。これまで、意識を失うことはなかったということであれば、急死の可能性は低いといえます。
第二には、完全房室ブロックにはいくつかのタイプがあるので、そのどれに属するかが急死予測の目安になります。
第三には、長時間心電図記録の成績が参考になります。長時間記録で、いつも安定した房室ブロックであれば、心配は少ないといえます。
ペースメーカを入れるときのリスクは年齢に関係はありません。しかし、痴呆があると、植え込み後の管理が難しくなります。

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