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疾患別解説

心房粗動のアブレーション治療

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6621

59歳、 男性: 心房粗動

3年前から心電図で上室性期外収縮と診断され、経過観察中でしたが、先日、心電図、ホルター、トレッドミル、心エコーの結果、心房粗動と診断されました。主治医の話では、治療の選択肢として、アブレーションまたは薬(ワーファリンと抗不整脈薬)があるが、アブレーションを勧めるとのことでした。
自覚症状がないので、治療方針を決めかねていますので、アドバイスをお願いいたします。
1)アブレーションも薬物治療も、自覚症状が出てからでは遅いでしょうか。
2)どちらかを、選ばなくてはいけないなら、どちらを推奨されますか。
3)自覚症状なくても、突然死の危険もあるのですか。
4)日常生活での禁止事項を教えてください。
5)アブレーションをしても、細動になることもあるのですか。
6)アブレーション後、またアブレーションを繰り返ししなくてはいけなくなった時の弊害はありますか。

日本心臓財団からの回答

1)心房粗動が心房細動と異なる点は、心房内血栓が起こりにくいことと、心室興奮がまったくでたらめになるのではないという点で、心不全の危険度が低いといえるということです。しかし、他方、房室伝導がよい心房粗動の場合には、速い頻度の頻拍になって、警戒される事態を生じます。治療のあり方は自覚症状によって異なります。
2)どちらを選択するかは、本人の好みによります。しかし、上述したような速い頻度の頻拍が警戒される場合ならば、アブレーションがよいと思います。
3)突然死の危険は、基礎に心臓病があって、速い頻度の頻拍が容易に起こるという場合ならば、注意しておかなければなりません。
4)発作性に起こっている場合の日常生活の注意は、心房粗動も心房細動も同じです。
5)アブレーションの方法は、心房粗動の場合と心房細動の場合とでは異なります。したがって、粗動がなくなっても、細動にはなるということはあります。
6)繰り返したために別の危険が重なってくるというよりも、アブレーションのもつ副作用がその都度、繰り返しみられることになると考えてください。

2010年3月16日

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