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高齢者に対する心房細動のアブレーション治療

77歳 女性
2008年11月25日

7年ほど前、心房性期外収縮になり、シベノールなどを処方されて服薬していましたが、その後、発作性心房細動になり、2年前から発作が起きた時だけサンリズムを飲んでいます。発作が強い時は病院で点滴を受けていましたが、今年になってから発作が月に2、3回あり、一度おきると3?4日続くこともあります。また、徐脈になってしまうこともあるため、薬の調節ができないのと、脳梗塞の危険もあるからと、いろいろ検査した上でカテーテルアブレーション治療すると言われました。

高齢なので、できればアブレーション治療は受けたくないのですが、どうしても受けなければだめでしょうか。もう入院の日が迫っているのに、どうしていいかわからなくなってしまいました。
1)年齢による合併症などの危険は高くなるのでしょうか。
2)上手くいけば完全に治るのですか。薬の使用はなくなりますか。再発はあるのでしょうか。
3)失敗した場合後遺症などは残るのでしょうか。
4)今しなかったら、この先どうなりますか。他に治療法はありますか。薬での治療はありませんか。
5)治療時間はどれくらいかかるのでしょうか。

回答

1)高齢であるために、とくに合併症が起こりやすいということはありません。高齢者の場合は、治療そのものよりも、その前後の入院中に、寝癖がつくことを警戒しなければなりません。
2)成功すれば、薬は不要になるのですが、成功率はまだ、60?70%と思います。うまくいかない場合もあることを知っていてください。
3)失敗したから、後遺症が残るというようなことはありません。
4)薬での治療というと、現在の治療ということになります。薬の飲み方を工夫するとか、薬の量を加減する、薬の種類を変更する、などといったことがあります。
5)治療時間は3?4時間ほどと考えていてよいと思います。

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