疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

慢性心房細動の治療法

50歳 男性
2008年5月 9日

3年ほど前の健康診断で、慢性の心房細動と診断されましたが、よく考えてみると、それよりもずっと以前から胸の違和感やちょっと運動しただけで動悸がすることがあり、かなり前から心房細動だったのではないかと思います。
こういう症状の場合、アブレーションや電気ショックによる治療は、その時成功しても再発の可能性が高いのであまり意味がないとのことで、薬による治療を続けています。
現在、胸の違和感が強くありますが、我慢できないほどではありません。
このまま一生薬を飲み続けるだけの治療しか方法はないのでしょうか。

回答

3年以上も続いている心房細動の場合には、電気ショック治療を行って一旦、正常のリズムに戻しても、すぐに再発してしまうと思います。一方、電気ショックでもとにもどるようであれば、アブレーション治療も考慮されてよいかも知れません。しかし、このような場合には治療が不成功に終わる確率が高いことも覚悟しなければなりません。現在の治療、あるいは今後に予定されている治療はこのような意味では、標準的な治療法です。しかし、長い期間、心房細動が続いていて、もうもとにはもどらないであろうと諦めていたものが、知らない間に正常リズムに戻っていた、という場合がないわけではありません。電気ショック治療をお願いしてみて、駄目だったら諦めるという行き方もあります。もっとも、慢性心房細動の場合には、電気ショック治療は危険を伴うことがあるので、この点は注意しなければならないかも知れません。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い