疾患別解説

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心室期外収縮の管理

43歳 女性
2004年4月30日

1ヵ月前位より、喉もとから胸にかけて脈打つような、胸がつかえるような違和感を覚え、母の携帯型心電計で測ったところ異常があり、近所にある循環器医院を受診しました。

心電図をとり、心室性期外収縮(単原性でさほど心配のないタイプ)と言われました。

レントゲン、血液検査、心エコーでは異常なし。24時間ホルター心電図で、心室性期外収縮が1万数千回台(就寝中より日中に多く出現)、負荷心電図では負荷により2連発がありました。

不快な自覚症状があるためメインテート錠2.5を毎朝1回処方され、後日もう一度心電図をとることとなっています。

日常生活の送り方について、アドバイスを宜しくお願い致します。

回答

心臓に明らかな病気がなく不整脈だけが問題で、心室期外収縮のための自覚症状がある由ですが、単源性で心配がないとのことで定期的にホルター心電図をとるようにとご指示があったようですが医学的な判断としてはそれで正しいと思います。

心室期外収縮が1万回以上ある人はたまにあり、自覚症状の全くない人も、あなたのように自覚症状の強い人もあります。自覚症状があるためにメインテート錠を処方されたのだと思いますが、これはベータ遮断薬といわれる交感神経の作用を抑える薬で、あなたのようにちょっとした動きで不快感が強くなり安静にすると消失するというような場合には適切な薬の一つです。期外収縮をかなり減少させることもありますので、しばらく様子を見ながら服用を続けてはいかがでしょうか。

日常生活は普通どおりでよろしいですが、薬で期外収縮の数が減り、多少とも自覚症状が軽くなれば負荷による二連発も減って自転車に乗りつづけても問題はなくなります。野菜や果物は昔から不整脈に良いといわれています。

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