心臓突然死を防ぐために
企画:日本循環器学会教育研修委員会 |
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心臓突然死の八割は |
心臓はふつう、洞結節という発電所で作られた電気的興奮が、心房から心室へと伝わることにより、規則正しく収縮と弛緩を繰り返しています。この電気の発生や伝導経路にトラブルが起こり、拍動が不規則になった状態が不整脈です。 不整脈のなかでも、心室頻拍や心室細動は致死性の高い不整脈です。心臓病が原因で起こる突然死のうち、心臓が止まる直接の原因の約八割が心室細動によるものといわれています。 |
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突然死を予防するには |
こうした危険な不整脈を起こした人、起こすおそれのある人は、適切な治療を受けることが大切です。抗不整脈薬による薬物治療は、もっとも広く行われている治療です。また、心停止状態になったときに自動的に電気ショックを与えるICD(植え込み型除細動器)による治療も、突然死予防に成果をあげています。 心臓病の人は、過度な運動やストレス、睡眠不足などによって、危険な不整脈が現れる場合もありますので、生活習慣に十分注意してください。 |
日本心臓財団より |
日本心臓財団は、わが国三大死因のうちの心臓病と脳卒中の制圧を目指して、1970年に発足いたしました。 |