2 心電図財団法人日本心臓財団

 

脚ブロックとは何か

2001年12月12日・1115J

18歳、女性

相談内容

鼻炎の薬の副作用で不整脈になり、病院で心電図検査をしたところ『脚ブロック』と診断されました。その際、医師からは激しい運動をしないようにとだけ言われました。どういう病気なのかまったく分からなかったので自分で家庭用の医学書を使って調べたのですが、うまく理解することができませんでした。

左脚ブッロクと右脚ブロックの人では、日常生活で気を付けることが違うものなのでしょうか。また、小、中、高校で受けた心電図検査では異常が見つからなかったのに、なぜ今になって見つかったのでしょうか。急に脚ブロックになったのでしょうか。

最近立っている時に突然めまいがします。これは、鉄分不足による貧血のせいなのでしょうか、それとも脚ブロックのせいなのでしょうか。

回答

脚ブロックとは何か:
心臓は心拍ごとに興奮、収縮をくり返していますが、各部一斉に興奮するのが必要で、そのために心臓の中で興奮を速やかに伝える組織があり、脚というところもその一部です。
左脚と右脚とあり、ブロックされるとその側の興奮が遅れ、心電図では大きい変化が起こります。しかし遅れは 0.1 秒の程度で、これだけでは症状を起こすことはありません。

基礎疾患:
脚ブロックは他の異常がない"正常者"にもみられますが、各種心疾患のある人もあり(基礎疾患という)、これがあるかどうかが重要です。ある場合はその治療が必要ですが、疾患も症状もない場合はあまり心配ないと思います。
左脚ブロックの方が右脚ブロックよりも疾患のあることが多いといわれています。

原因など:
脚ブロックが起こったのが何時か、何故起こったかを確実にいうのは難しいことです。中学校のとき心電図が正常だったのであればその後に起こったことになります。薬が原因というのはまれです。若い人では心筋炎で起こることが多いといわれます。心筋炎もいろいろの種類がありますが、たとえば熱のでるような病気のときに起こって、気づかずに治っているものもあります。脚ブロック自体もひとりで治ることがあり、固定して残ることもあります。
何年もたって脚ブロックだけという場合は放置してもよさそうです。

現在の症状:
脚ブロックと直接の関係はないように思われます。心臓については上に述べたように基礎疾患があるかどうか(心筋炎も含めて)が問題です。
あるいは心臓以外に原因があるかもしれませんので、一度診察を受けてみては如何でしょう。