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疾患別解説

血圧が低くても大動脈解離は起こるか

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6206

77歳、 女性: 大動脈解離

77歳の母が、10日ほど前に胸と背中の痛みから救急車で病院に運ばれ、急性A型血栓閉塞型大動脈解離と診断され、今日まで内科的治療で快復に向かっています。
母が使っていた血圧計の記録を見みると解離が起こる1週間まで、上の血圧が120?130で、下の血圧が80?90でした。
正常血圧に近い状態で解離がおこる原因は何なのでしょうか。
退院後も血圧管理だけで再発を防げるのでしょうか。

現在の医療技術で、上行大動脈へのステントグラフト留置治療は可能なのでしょうか。
もし可能なら、解離性動脈瘤と再解離の予防として上行大動脈へのステントグラフト留置を考えるのは行き過ぎでしょうか。

日本心臓財団からの回答

1)大動脈解離は大動脈中膜の一部の組織が弱化し、裂けることで起こります。組織の断裂は血圧が低くても起こりますが、高いと一層、起こりやすくなります。
内科的な治療のためには、血圧をさげ、脈圧、すなわち、血圧の上と下の差をできるだけ小さくするように試みます。
2)外科的治療を行う場合もありますが、必ずしも安全なものではありません。手術のさいの死亡率は2?19%、脳梗塞を起こしてしまう場合が3?18%の頻度にみられます。事故の頻度は施設によって異なります。担当医ともよくご相談になってください。

2009年5月15日

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