疾患別解説

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糖尿病と大動脈瘤

64歳 男性
2008年2月18日

64歳の父のことで相談いたします。父は糖尿病を患い、胸部大動脈瘤2つ、腹部大動脈瘤1つあり、そのうちの1つは5.3cmあります。半年で7mm大きくなっているらしく、現在、循環器専門病院に検査入院中です。主治医の話では、糖尿病があるから動脈の壁が弱くなっているため、ステントグラフトは使用できないそうです。本当に使用できないのでしょうか。血糖値さえ正常になればステントの手術は可能でしょうか。

回答

胸部に2つ、腹部に1つ、計3つの大動瘤があるということです。瘤には、どこに出ていく動脈枝が含まれているかが大きな問題です。ステントグラフト挿入は外からみれば、負担が少ないように見えますが、瘤を直視下にみて、動脈の枝がつぶされてしまうことがないように、適切に対処していただくことの方が大事です。糖尿病の影響は長年、糖尿病状態がつづいたために、血管壁を栄養する細動脈の変性が起こってくることによるものであり、一時的に血糖を下げても効果があるものではありません。

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