疾患別解説

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川崎病か

43歳 男性
2006年1月26日

43歳の夫は、昨年の健康診断で、心電図異常と心臓肥大と高血圧とを指摘され、近くの循環器専門病院で詳しい検査を受けました。心臓の状態を見るために、3次元のCTの検査を受けたところ、冠動脈に動脈瘤が見つかり、その先には狭窄があるとのことで、カテーテルの検査をすることになりました。

動脈瘤が見つかったときに、先生が「以前、川崎病と言われたことはないですか。動脈瘤は、かなり昔に出来たもので、石灰化が進んでいるのです。」と言われました。家族に話を聞くと、小学校3年の時に原因不明の高熱が続き、リンパ線も左側が腫れたり、腰と足が痛くて、大学病院に1ヶ月ほど入院したことがあるそうです。結局は、何の病気か分からないまま、敗血症と言われ退院したそうです。
そのときには、川崎病は、発見されていたのでしょうか。川崎病の可能性はありますか。もし、そうなのであれば、今後どのようなことに注意したらいいのでしょうか。

回答

冠動脈瘤は動脈硬化でも起こりますが、すでに石灰化があるという進んだ状態でありながら、43歳という若さであることから、川崎病が疑われたものと思います。既往歴からもそれが疑わしく思われます。今後の注意は狭窄の程度によります。動脈硬化によるものではないのであれば、有り難いことです。瘤がある以外の場所に病変は起こり、それがさらに進行するということはないからです。

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