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疾患別解説

心臓・大動脈手術のリスク

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6805

60歳、 男性: 大動脈弁輪拡張症

手術は、大動脈弁置換と僧帽弁形成または置換、人工血管によるベントール術、冠動脈のバイパス手術を行います。
とても大きな手術だということは理解しています。リスクは10?20%と、説明を受けました。さらに、腹部動脈瘤も破裂のリスクが高いので、これも心臓と同時に手術する方針と効きました。
同時手術の場合、合併症などのリスクは、心臓だけの場合より、どのくらい高まるのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

たくさんの手術が必要なようで、ご心配のことと思います。リスクがすべての手術を一緒にして10ないし20%との説明を受けておられますが、妥当な値ではないかと思います。といいますのも、個々の手術については統計がありますが、多数例を一緒にした時の統計は出されていないからです。
ちなみに個々の手術についての全国的な集計の結果は、大動脈弁と僧帽弁との二つの弁を取り換えた場合、及び大動脈弁を取り換えて僧帽弁を修復した場合の病院死亡率は、約7%です。これには10数%の冠動脈バイパス手術を同時に施行した方の成績が含まれています。したがって、冠動脈手術を同時に行う二弁置換、ないしは修復の手術成績はこれより少し落ちると思います。

一方、腹部大動脈瘤につきましては、手術の危険については現在非常にポピュラーな手術であるために、あまり集計は出ていませんが、数%程度ではないかと思われます。したがいましてこれらを単純に加えますと、大体10%くらいの手術による死亡率を考えておかなければならないことになります。しかし合併手術の場合、当然のことながら一つずつの手術のリスクを加えたものよりも危険は高くなることが多いので、それを考慮して10ないし20%という説明を受けておられるのだと思います。

2010年8月 5日

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