日本心臓財団HOME > 心臓病の知識 > 疾患別解説 > 手術選択(置換弁についてなど)とは > 手術選択(置換弁についてなど) 相談と回答 > 僧房弁形成術での入院期間や癒着について

疾患別解説

僧房弁形成術での入院期間や癒着について

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6234

54歳、 男性: 僧帽弁閉鎖不全症

7年ほど前から僧帽弁閉鎖不全症と診断され、先日、このままでは心臓が肥大し、危険な不整脈(心室細動)が起こるので、そろそろ弁形成手術をしましょうと医師にいわれました。2ヵ月後に手術を受ける予定です。
そこで、質問ですが
1)やはり手術は早いほうがいいのでしょうか。
2)大動脈弁にも少しの逆流が発生しているとのこと。同時に手術してもらうことは可能でしょうか
3)入院約一ヶ月で退院でき、すぐ会社にも行けるとのことですが、そんなに早く全快するものでしょうか。
4)心臓を動かしたまま手術するそうですが、肋骨は切断するのですよね。その完治は時間がかかるのではないでしょうか。
5)腸の手術後の時のような腸の癒着現象が心臓では起こらないのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

1)手術は緊急を要するというほどでもありませんので、2ヵ月後に予定しておられるのであればそれで良いと思います。しかし、さらに少しずつ延期していくのは感心致しません。

2)貴方の場合は、大動脈弁の逆流は形成術で修復することが難しい形であると思います。弁輪が拡大しているような場合はそれに対する処置をすることもあり得ますが、そうでなければ放置することになると思います。軽度の逆流の場合には弁置換は普通行いません。

3)僧帽弁の形成術だけであれば、十分1ヶ月で退院できますし、会社に出かけることも出来ると思います。

4)僧帽弁修復術の場合、特に大動脈弁に閉鎖不全があるような場合に心臓を動かしたまま手術をするということは無いと思います。冠動脈の病気の場合にはそのようにしますが、弁膜症は普通心臓を止めて手術をします。手術に際して肋骨は切断致しません。胸骨を切断します。骨が治癒するには若干の時間はかかりますが、日常生活に支障はありません。

5)心臓と心臓を包んでいる心膜との間には癒着が生じます。したがって再手術をする時には若干面倒になりますが、普通の日常の生活には何ら問題はありません。

2009年6月 2日

この回答はお客に立ちましたか?

公益財団法人 日本心臓財団への寄附

ご寄付のお願い