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疾患別解説

心房細動でワーファリン服用中の弁選択

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6043

65歳、 女性: 感染性心内膜炎

65歳の母は、10年前から心房細動を患っており、ワーファリンを服用しています。先日、高熱が続き、大学病院を受診したところ、感染性心内膜炎と診断されました。
僧帽弁に菌が付着して弁自体が破壊されているため、弁置換手術が必要だとのことでした。

そこで、ご相談させていただきたいのは、母の場合、機械弁生体弁のどちらを選択すべきか、という点についてです。
65歳という年齢から、病院では生体弁を勧められたそうなのですが・・・
1) 帽弁は、大動脈弁に比べて生体弁の耐久性が低いこと
2)心房細動の場合、ワーファリンをいずれにせよ服用する必要があること
を考えると、機械弁のほうがよいのではないかとも思い、非常に悩んでいます。
また、僧帽弁置換手術のさい、心房細動を同時に治療する「メイズ手術」を行なった場合では、心房細動が完治する可能性はどのくらいあるのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

1)生体弁は耐久性が短いのですが、ワーファリンを必要とせず、機械弁は耐久性が長いのですが、ワーファリンが必要である、ということで、若いひとでは機械弁、高齢者には生体弁が勧められています。
2)しかし、心房細動があれば、生体弁であっても、ワーファリンが必要です。
3)ワーファリンを使用できないような病気を発症したとき、心房細動の場合にはワーファリンを中止しても、すぐに危険を生じるということはありませんが、機械弁では確実に不都合を生じます。
4)また、手術時のメイズ手術の成功率は50ないし70%くらいと思います。そして、それも永久的に心房細動を起こらないことを保証するものではありません。
65才というのは若いとも、高齢ともいえず、ちょっと微妙な年令ですが、以上のように考えてみて、選択されては如何でしょうか。

2008年12月24日

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