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疾患別解説

症状のない重症大動脈弁狭窄の手術

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.8207

79歳、 女性: 重症大動脈弁狭窄症

心雑音があり、検査をしたところ、大動脈弁狭窄症が見つかりました。その結果、3弁とも肥厚、石灰化し、可動性もほとんどないとのことです。最高流速は5.2m/s、弁口面積0.64cm2で重症大動脈弁狭窄症と考えられ、早急に手術するようにいわれました。
高齢であること、健康で毎日1時間歩いており、症状もないことから、早急に手術すべきか迷っています。
日本心臓財団からの回答
弁口面積で0.75cm2 以下、最高流速で4m/s以上は重症と言われています。症状が全くないことも珍しくなく、症状が出現すれば進行は速い(めまい、失神、息切れ、心不全、万一の際は急死)ので手術が薦められるのですが、全く症状のない重症狭窄では手術は微妙なところです。最近は医学の進歩から弁置換を早目に行うところが増えているようです。どのような施設でも、数パーセントの確率で合併症(脳血管障害、腎不全、心筋梗塞、人工弁機能不全、など)が起こりうるのでそのあたりを十分に理解しておくべきです。症状が出るまで注意深く、通院しながら生活する(現在の日常生活に満足しているのであれば)という選択肢もあります。しかし、いずれにせよ、近い将来に症状が出現してくる可能性は多分にあります。
回答者自身は信頼する外科医であればご本人理解の上で手術を薦めています。
症状がないといっても自分で無意識に日常生活をセーブしている方もおられ、心臓手術後に体が楽になったという方もいます。

2013年9月 5日

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