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疾患別解説

高齢者の大動脈弁狭窄症はいつ手術すべきか

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.7746

86歳、 女性: 大動脈弁狭窄症

母が健康診断で雑音が聞こえたため、心臓エコー検査を受け、大動脈弁狭窄症と診断されました。本人の自覚症状はありません。
主治医の話では、この病気の治療は手術しかなく、この先必ず症状が出てくるので、早めの手術を勧めるとのことです。ただ、高齢のため、手術をしない選択肢もあるとのこと。
家族としては、症状も特にないので、様子をみたほうがよいのではないかと思っています。手術しないときの余命や、手術のリスクを考慮した場合、どちらを選択するのがよいのでしょうか。
日本心臓財団からの回答
高齢者の大動脈弁狭窄症はわが国でも増加しております。ヒトが長寿になって来たことで弁の加齢変性と動脈硬化の進行が原因とされています。
 
御高齢の中でも86歳はかなり高齢の方なので、症状がないのであれば、次のような検査で問題点が少なければ、一般的にいえば、手術せずに経過を見ればよいと思います。
1)心臓のリズムが正常なリズムであること。
2)心エコー検査での左心室の収縮が良いこと
3)左室-大動脈圧差が大きくない。
4)重要な冠動脈に強い狭窄(詰まり)がない。
 
もし、逆に1)~4)で全て悪い方向であれば、手術をすべきです。胸を開ける従来からの手術の他に、カテーテルで弁を入れ替える低侵襲の(傷の小さい)方法も普及して来ています。
 
高齢者では一人一人について他の病気(肺・腎・糖尿・肝)など考慮して総合的に判断することが大切です。はじめから心臓外科でなく、まずは心臓内科への受診が勧められます。

2012年12月 6日

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