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9ヶ月の大動脈弁狭窄症の手術

9ヶ月 男性
2004年9月14日

生後すぐに心雑があるといわれ、大学病院を紹介されました。大動脈弁狭窄症と診断され、逆流もみられるとのことでした。二弁かもしれないとも言われました。
現在、圧の差が30?35位とのことで、50になったら手術適応になるということです。

今のところは、経過観察でいいといわれています。ただ、逆流もみられるので先天性のものかも知れませんが、余程のことでなければ手術はしないそうです。

手術するとしたらどんな手術をするのでしょうか?
大動脈弁の弁置き換え手術は確立されたものなのでしょうか?
突然死する場合もあるのでしょうか?

回答

軽症の大動脈弁狭窄、兼、閉鎖不全で圧差30mmHg、2尖弁です。
当面の対応は担当医の考え方でいいと思います。
乳幼児で手術をする場合、自分の肺動脈弁を大動脈弁部位に入れる手術をします。
Ross手術と呼びます。小児の心臓手術の経験の多い病院では成功率90%程度の確立された手術です。大きい子供、大人では人工弁を使った弁置換手術を行います。弁輪が小さい場合には人工弁と今野法を使います。今野法は女子医大今野教授がはじめた手術です。これも確立された手術です。突然死は重症な場合にだけ起ります。防ぐ方法は絶対安静か手術です。

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