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疾患別解説

手術後の僧帽弁逆流の内服治療

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.6725

26歳、 男性: 僧帽弁逆流

3ヵ月の時にバンディング術、10歳の時にフォンタン手術をして、今まで経過良好で元気に過ごしていましたが、今回の診察で僧房弁の逆流が中等度まで増えてきているので、今すぐ何かをしなければならないわけではないが、今後の手術も考え、また内服治療を従来の薬を使うか、新しい内服薬を使うか考えておいてくださいといわれました。
従来の内服治療は、わかりますが、新薬を使うとしたら一月ごとに様子を見ながら薬の量を調節していくものだそうです。
できるだけ手術を考えない娘の治療薬として、どう考えたら良いかアドバイスがいただけたら幸いです。

日本心臓財団からの回答

僧帽弁逆流の場合には、左室の収縮期に血液が大動脈側と左房側とに拍出されます。左房側に拍出された血液が逆流血液であり、これは次の拡張期に肺静脈側から戻ってきた血液と一緒に左室に流れ込みます。つまり、左室は逆流のために左房に戻った血液の分だけ、余計に仕事をしなければなりません。大動脈圧が低いと、左室から大動脈側への血液拍出は容易になるので、左房への血液逆流は少なくなります。逆流が少ないということは、左室の負担が少ないということです。このようなわけで、僧帽弁逆流の治療は動脈圧、つまり、血圧を下げることが中心になります。このためには、薬はとくに新薬である必要はありません。普通に高血圧治療に用いられている降圧薬で、心臓の働きを弱めることのない薬ならば、よろしいと思います。具体的な薬の選択については、担当医にご相談になってください。

2010年5月30日

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