疾患別解説

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今は症状がないが、手術の必要はあるか

61歳 男性
2003年11月15日

61歳父のことでご相談いたします。
左心房から左心室へ流れる血液が、左心房にある弁がうまく合わないため逆流。心エコーでこの現象が手にとるように分かる状況。左心房の直径が通常3.5?3.7ミリのところ4.6ミリに肥大している。
今のところ心臓は元気に働いており問題はないものの、負担がかかっているためこのまま放置すれば将来心臓が急激に弱ってしまうため、心臓が元気な間に手術をして弁がきっちり開閉できるようにしておく方がいいと診断を受けています。
6ヶ月後に再検査を行い手術の時期等を検討するとのことです。

手術の必要はあるのでしょうか?また、その判断基準はありますか?
手術(術後など)のリスクはどのようなものがあるのでしょうか?
手術をしない場合はどうなるのでしょうか?

回答

僧帽弁逸脱症というのは、健康診断などでしばしばみられます。症状のない場合が多いのですが、ときには閉鎖不全による症状が著しくて、手術をしなければならない場合があります。
左心房の径は4ミリまでが普通ですので、ちょっと大きいというところでしょうか。しかし、手術の判断のためには症状の有無がもっとも大事です。
人工心肺装置を用いて体外循環下に胸を開くのですから、かなり大掛かりな手術です。手術の危険性は弁形成術で2%、弁置換手術で6%の手術時死亡があるといわれています。

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