疾患別解説

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2.25mmのステント治験をすすめられた

81歳 男性
2010年5月18日
狭心症の診断でカテーテル検査により3年前に1か所、2年前に1か所にステント施術を行いました。今年5月の定期検査で細めの血管部が1年前と比べて少し細くなっていることが判明しました。主治医により当該部に2.25mmのステント施術を進められましたが、2.25mmのステントは国内で認可されていないため治験者としての治療を勧められました。治験者となった場合、どのような負担(肉体的、精神的に)がかかるのかわからないので、詳細について教えてください。また、この状況でステント施術を行う場合のメリットとデメリットもあれば教えてください。

回答

具体的にどの血管かが不明ですのでわかりにくい点もありますが、現在2.25mmのステントは薬の塗っていないタイプのステントでは普通に保険がきくものがあります。本邦では薬を塗ったタイプのステントは認可されていないのでその部分の治験かと思います。まず、治療が必要かどうかですが、症状があったり、シンチグラムなどで虚血が証明されていれば治療は必要と判断されることが多いと思います。あまりに小さな枝などでは放置してもよい場合もあると思います。次に、ステントが必要か、または薬を塗ったタイプが必要かですが、治療を行った場合、風船だけでは不十分な場合が多いのでステントを挿入することが多いと思います。薬を塗ったタイプのほうが再び狭くなる再狭窄は少ないですが、細い血管ではゼロでありませんし、いずれのステント用いた場合でも太い血管にくらべてやや高くなると思います。
治験を行う場合にはいろいろな範囲で治療内容、その効果、副作用に関して情報を提出することになりますが、原則として個人情報は表に出ませんので心配はないはずです。ステントがまったく新しい薬を使用したものであれば、これまでに考えられなかった副作用の可能性はあります。海外で十分に使われているものであればあまり心配はいらないとは思います。いずれにしましても、十分に医師の説明を聞き納得したうえで治験に参加してください。

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