疾患別解説

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ステント治療後の胸痛

41歳 男性
2005年1月17日

先月初めに胸痛を感じ、救急で運ばれ、左冠動脈前下行枝の根元が99%梗塞のため、カテーテルでステントをうめこみました。集中治療室に5日間いた後、年末に退院しましたが、今年に入り、夜中1時から4時くらいに象に踏みつけるような一瞬の痛みを何回か感じるようになりました。
受診された先生のお話では、精神的なものか、不整脈の可能性がありますが、症状を見てみないとはっきりとは判らないため、入院して症状が起きたときに心電図を装着することになりました。
カテーテルの際に心臓にダメージを残してしまったとの説明をうけましたが、具体的にはどういうことなのか、今後どのような症状が予想されるのかを教えていただきたいと思います。
また現在職場復帰をしていませんが、復職する際に注意しなければならないことがあれば併せてご教示ください。

回答

せっかくの治療であったのですが、短い期間に再度の狭窄が進行してきたのではないでしょうか。カテーテルの際に心臓にダメージを残してしまったというのは、カテーテル操作のときに冠動脈の壁に傷害を残したという意味ではないでしょうか。狭くなった冠動脈内をカテーテルが通過するので、よくあることです。また、そのような場合には傷害部位に狭窄性病変が進行しやすくなります。
精神的な痛みという可能性もあるとすれば、まずは、痛みが何によって起こっているのかを確認しなければなりません。したがって、現在の方針でよろしいと思います。職場復帰後の注意はこの検査結果によって異なります。

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