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疾患別解説

がん治療中の急性心筋梗塞

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.1706S

64歳、 男性: 急性心筋梗塞

父のことでご相談申し上げます。

今週火曜日に胸痛を訴え近所の病院に受診、急性心筋梗塞との診断を受け、すでに2回発作?が起きているとのことで、絶対安静とのことでした。心電図には異常はありませんでしたが、血液検査で心筋梗塞と診断されました。月曜日にカテーテルを受けることになっています。

父は肝がんの再発により現在、抗がん剤治療を受けています。昨年12月には、カテーテルで、がん細胞に直接抗がん剤を投与するという治験に参加しており、抗がん剤を2度にわたって投与するのですが、その2回目を来月に予定しておりました。

ところが今度、急性心筋梗塞でカテーテルを行なうとのことで、近い時期に二度もカテーテルという手技行なって大丈夫なのかと心配しております。

両方とも命に関わる病気ゆえ、家族も心配しております。
今後どのように対処していけばよいのでしょうか。

日本心臓財団からの回答

心臓の血管(冠動脈)は三本あり今回、心電図には異常がなく、血液検査で心筋梗塞と診断されていることを勘案すると、回旋枝に病変があると思われます。

やはり、まず心臓カテーテル検査で、血管の動脈硬化の程度、病変の程度、正確な部位や他の血管の動脈硬化の有無を検査すべきであると考えます。
昨年の12月に行なった治療よりは簡単な検査です。

一般的に三本の冠動脈全部に高度な動脈硬化病変があるとバイパス手術が勧められますが、通常、がんがある場合にはバイパス手術はしません。治療に関しては、心筋シンチグラムという検査で、治療が必要であるかどうかを調べることもできます。
内科的に行なう冠動脈形成術(PCI)という方法もカテーテルを用いて行ない、術後2?3日で退院可能です。現在ではPCIに伴ない、ステントという金属の金網を挿入することが多いのですが、これが今後の肝臓がんの治療に支障をきたすことはありません。

冠動脈形成術後、血小板拮抗薬を4週間服用してもらい、6ヶ月経ったところで心臓カテーテル検査を行ないます。約20?30%の頻度で治療した部分が、再び狭くなる、再狭窄という問題を生じることがあるためです。

2003年2月21日

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