疾患別解説

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ステント後の再狭窄

62歳 男性
2006年1月16日

1年半ほど前に、病院で、冠動脈狭窄(陳旧性心筋梗塞)に対してステントを挿入しましたが、3ヶ月で再狭窄をおこしました。また、1年前にシロリムス溶出ステントを入れましたが、9ヶ月でステント挿入した前の部分に狭窄が起こり、(ステントの中は狭窄していませんでした)3ヶ月前に3回目の手術をしました。
現在3ヶ月経ちましたが、胸痛が始まり、ニトロベンで何とか、痛みが治まります。

何回もそれも数ヶ月で狭窄を起こす。こんなことがあるのでしょうか?

回答

一般に従前のステントでは、術後の狭窄率が20?30%であったのに比し、シロリスム溶出ステントでは5?10%の狭窄率に改善しており、またその場合の狭窄はステント挿入部の手前の部分に起こりやすいことが指摘されています。
再発には体質的な面も多分にあると思いますが、そういう意味から過去3回ステント挿入を行うようになったのは十分に理解できる経過と思われます。
今回再び狭心症が起こっているようですが、これがステント挿入部位と関係がある痛みなのか、あるいはまた別の場所に起こっている狭心症なのかという疑問が生じます。

大学病院で診療を受けているようですが、虚血性心疾患のカテーテル治療を行っているところではチームの医師がかかわっており、チームには指導者がいます。チームの指導者に面談を求めて相談なさってはいかがでしょうか。

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