疾患別解説

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狭心症の診断法

69歳 男性
2005年9月24日

現在、69歳の父が狭心症で総合病院に通院しています(肺気腫も患っており、同病院に通院中)。
症状は、就寝中に1分程度の胸痛がよく起こり、長引くときはニトロ舌下錠により治まります。今月に入ってからは、就寝中に限らず食事中や入浴中、散歩中にも胸痛が起こります。

病院の担当医であるA先生は、あまり詳しい説明はしてくれないのですが、心電図に異常がないので緊急を要する状況ではない。あとはカテーテル検査をしなければわからない。とおっしゃいました。
1週間前、あまり胸痛が続くので予約なしで病院に行ったとき診察してくれたB先生は、心電図検査をしたが異常がないので、とりあえずカルシウム拮抗薬を服用するようにとのことでした。また、肺気腫の場合、カテーテル検査は勧めないとのことです。

しかし相変わらず夜中に胸痛がおこるため、本人はカテーテル検査をしたいと言っています。このまま、薬を服用して様子を見るべきか、カテーテル検査をするべきか悩んでおります。

回答

第一に胸痛があるときの心電図を記録することが先決です。24時間心電図を繰り返しとってもらってください。あるいは携帯型の家庭用心電計を使ってみるのもよいでしょう。担当医にご相談になってください。
第二に、硝酸薬をいただいておいて、痛みのときに服用することをお勧めします。これが奏効すれば、狭心症です。
第三に、現在の治療法、つまりカルシウム拮抗薬がお勧めです。薬を服用して様子をみるのは、本人にはまったく負担がないので、お勧めできます。カテーテル検査は冠動脈の狭窄があるときに役に立ちます。あまり強く検査をすすめられていないのは、狭窄性の狭心症とは思われないためかも知れません。この場合ならばカルシウム拮抗薬が有効です。

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