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疾患別解説

大動脈縮窄症手術後の高血圧

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.7059

36歳、 女性: 大動脈縮窄症

先天性の心室中隔欠損症でしたが、自然治癒したようで、手術はしていません。しかし、30歳の時にかかりつけの医師より心雑音があると指摘を受け検査したところ、大動脈縮窄症であることが発覚しました。そして31歳でバイパス手術をしました。
若い頃から血圧が高いことを気にしていたので原因がはっきりして良かったのですが、術後も高血圧が治りません。30年も血圧が高いままだったので、もう元には戻らないのでしょうか。もしそうだとすれば、今後どのようなことに気をつけていけばいいのかアドバイスいただけますでしょうか。
そして、もう一つ気になる事があります。手術前からなのか後からなのか定かではありませんが、脈拍数がちょっと少なめです。事務の仕事をしている時は55くらい、夜自宅でゆっくりしている時は50を切ったりします。そういう時は体が少しだるかったり、まれに動悸を伴う事もあります。バイパス手術、もしくは縮窄があった事に起因しているのでしょうか。
また、バイパスが入っているであろう辺り(左肩甲骨のすぐ下から脇にかけて)が疼くような、鈍い痛みを感じる事が3~4ヶ月に一回くらいあります。これは、手術をした後遺症のようなものとして、割り切ってつき合っていくしかないのでしょうか。
日本心臓財団からの回答
1.大動脈縮窄症には生まれつきの先天性のものと、年頃になってから発病する後天性のものとの2種類があります。先天性のものであれば、手術によって狭窄を除くと、多くの場合、血圧は低下します。しかし、31才で手術したと書いてありますが、それならば、後天性のものではないでしょうか。高安病といった場合があります。この場合には、高血圧をしばしば、合併します。このときの高血圧には、1)原因不明で、本態性高血圧といわれるものと同じような機序が働く場合、2)病変が腎動脈に及んで、腎血管性高血圧といわれる状態となった場合、3)大動脈起始部の反射性血圧調節機転の障害によって高血圧となっている場合の3通りがあります。
2.血圧が高いときには、普通、脈拍数は少なくなります。精神緊張や運動時など、交感神経の緊張が増したための高血圧であれば、脈拍数は多くなります。
3.痛みはグラフトが入っているための、肩・腕・手症候群ではないでしょうか。
異物に対する生体反応の一種として、このようなことが起こります。多くの場合は、そのうち、自覚しなくなり、治っていきます。

2011年3月10日

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