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疾患別解説

ファロー四徴症の術後

日本心臓財団に寄せられたご相談

num.0075S

30歳、 男性: ファロー四徴症術後

4歳時にファロー四徴症、7歳時に肺動脈狭窄の手術をし、今に至るのですが、今年の5月にうっ血性心不全により入院しました。それまではタバコは服用せず、アルコールは飲んでも缶(350ml)2本程度で、毎日は飲みません。歯の治療もしていません。疲れが溜まっていたのだと思います。
2週間程で退院でき、普段の生活に戻しながら薬での治療をしています。主治医によれば、ファロー四徴症は私が手術をした頃成功しだした、とおっしゃっていました。
これまで心不全を起こしたことは1度もないのと、これからの情報がないということなので、少し不安です。
この年代の今の状況、情報やこれからの生活(注意点)などに対して、何か得られればと思いメールを出した次第です。

日本心臓財団からの回答

26年前に肺動脈狭窄の手術を受けられたということですが、ファロー四徴症の手術には、人工心肺装置を使って心室中隔欠損を閉じ肺動脈狭窄も除去する、いわゆる根治手術と、肺動脈狭窄があるので少なくなっている肺へ行く血液を増やすだけのブラロック・トーシッヒ手術等の短絡手術の二種類があります。
当時はもうかなり手術成績も上がってきておりましたので、根治手術を受けられたのだろうと思いますが、お手紙の内容だけではわかりませんので、両方の場合をお答えしておきます。

ブラロック・トーシッヒ手術等の短絡手術をお受けになったのであれば、今では30歳でも十分安全に手術ができますので、もう一度根治手術をお受けになるのが良いと思います。
もしすでに根治手術をお受けになっていて、うっ血性心不全になられたのであれば、一度入院されて検査をお受けになるのがよいと思います。と言いますのは、26年前の手術の方法は、今の技術から見ますとまだまだ十分なものではありませんでしたので、場合によってはまだ若干病変が残存している場合もあります。そのような場合であれば、再手術によって心不全を起こさないようにすることができる場合もあります。
また、ファロー四徴症の術後遠隔期に不整脈が頻発して貝合が悪くなる場合もあります。ということで手術をお受けになった病院、あるいはその病院と同じような大きな病院を受診され、必要ありと判断されれば今一度検査をお受けになるのが良いと思います。

1999年9月17日

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